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Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。

2005年07月29日

Internet Explorer 7の最初のベータ版が登場

米Microsoftが次期主力OS「Windows Vista」のβ1バージョンをリリース、テスターや開発者の人々に配布しました。このOSには、Internet Explorer 7(以降「IE7」)の最初のベータ版(Beta 1)が同梱されています(参考:IEBlog : Windows Vista & IE7 Beta 1 Available)。IE7には、以前からWeb標準へのコミットという方向性が打ち出されていただけに、強い関心が寄せられていました。早速、IE7に関するレポートやコメントが複数のBlogに掲載されていたので、その中からいくつかをご紹介します。

ことWeb標準に関しては、既にIEBlogにおいて予告されていた通り(参考:コラム「WebブラウザとWeb標準準拠」)、PNG形式の透過画像や、CSSの解釈に関する複数のバグについては対応しているようです。しかしそれ以外の点では、IE6と比べ変化していない模様。もちろんこれはベータ版であり、正式版というわけではありませんから、IE7のさらなるWeb標準のサポートが期待できないというわけでは無いでしょう。次のバージョンとなるBeta 2の登場を楽しみに待ちたいと思います。

2005/7/30追記

その後、IEBlogにおいて「Standards and CSS in IE」というエントリが投稿されました。それによると、IE7 Beta2にはより多くのWeb標準サポートが期待できそうです。

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2005年07月26日

「The Zen of CSS Design」のリンク集

当Blogで以前ご紹介したことのあるcss Zen Gardenというサイトは、既に多くの人がアクセスされていると思います。しかし、そのサイトを題材とした書籍が発行されいることは、ご存知でしょうか?タイトルが「The Zen of CSS Design: Visual Enlightenment for the Web」、著者はcss Zen Gardenの運営者であるDave Shea氏と、Web Standards Project(WaSP)のメンバーや数々のWeb関連書籍の執筆、講演で知られるMolly Holzschlag氏のお二人。

今年の2月に発売されて以来、好評を博しているようですが、その理由はやはり取り上げている(css Zen Gardenに掲載された)デザインの秀逸さに起因しているように思います。1つのデザイン案につき6ページを割き、ビジュアルデザイン的な視点と、Web標準による実装的な視点の双方から紹介している同書には、全部で36案が掲載されています。オールカラーで美麗であり、ビジュアルデザインは学んでいないもののWebコンテンツの実装工程を専門的にやってきた方や、逆にCSSは一通り学んだけれど魅力的なデザインをどう実装すべきかについてノウハウを持たないデザイナーには、特に一読の価値があるのではないでしょうか。

つい先日、Dave氏がその書籍のサポートコンテンツとも呼ぶべき「Book Links」を公開していました。36のデザイン個々へのリンク(日本人では唯一、本書に掲載されたMasanori Kawachiさん制作の「Japanese Garden」もあります)のほか、書籍のなかで触れられたあらゆる情報へのリンクがあります。本書をまだお読みでない方も、このリンク集にあるリンクをたどるだけで、Web標準の多くを学ぶことができると思います。

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2005年07月22日

DOM Scripting Task Force

Web標準の普及・啓蒙を進めるWeb Standards Project(WaSP)内に、新たなタスクフォースが結成されました。「DOM Scripting Task Force」という名前のとおり、ドキュメント・オブジェクト・モデルやスクリプトに関するワーキンググループであり、当Blogの「WaSP、2つのタスクフォースを新設」において今月15日にはまた新たな発表がある模様と書き記していたのは、この件だったようです。

既にタスクフォース独自のWebサイトも公開されており、WordPressを用いたBlog上では早速情報が頻繁にアップされています。スクリプティング(スクリプトを記述すること)を、XHTMLやCSS同様アクセシブルでユーザに配慮したWeb標準ベースのサイト構築にとって便利かつ必要なツールとすることが、このタスクフォースのミッションとのこと。

歴史的にはSun Microsystems社とNetscape Communications社が開発したJavaScript、Microsoft社が開発したJScriptという2つの主要なスクリプト言語が流行し、その双方からより標準的なスクリプト言語としてECMAScriptが誕生しました。そして最近では、既存技術の組み合わせながらも高いユーザビリティを実現するAJAXのような技術に注目が集まっています。今後のDOM Scripting Task Forceの活動には、世界的に高い期待が寄せられています。

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2005年07月19日

Web標準で作るプレゼン資料

プレゼンテーション向けの資料を作成する場合、PowerPointもしくはその互換アプリケーションを用いることが最も一般的かもれません。しかし最近では、特にWeb関連のカンファレンス等において、(X)HTML、CSS、そしてDOMといったWeb標準を活用した資料を目にすることが多くなってきました。

より具体的には単一の(X)HTML文書を、Webブラウザ上であたかもスライドのように表示させるというもので、かつてはOpera ShowというOpera固有の機能を使う方式が流行しました。しかし以下にご紹介するツールを用いて作成したものは、Operaに限らず、モダンブラウザの動作する多くの環境で同様のプレゼンを行うことができます。

ちなみに弊社のWeb標準セミナーにおいては、S5を利用して作成した資料を用いています。Web標準の利点をご説明する際のデモンストレーションの一部として、プレゼン資料が読み込むCSSファイルを切り替え、その見た目を簡単に変化させることができる様をご覧いただいています。(X)HTML文書とWebブラウザで、いちどプレゼンをしてみてはいかがでしょうか。

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2005年07月15日

第9回・アックゼロヨンセミナー

7月22日に第9回アックゼロヨンセミナーが東京で開催されます。テーマは「CSS+XHTMLサイト構築のワークフロー」ということで、Web標準に興味をお持ちの方は参加してみてはいかがでしょうか(ただいま登録受付中です)。出演はアンカーテクノロジー・新規事業開発チームの森川氏と神森氏。

この第9回が実はアックゼロヨンセミナーの最終回ということで、テーマにはリクエストの最も多かった内容を採用したとのこと。FireworksやDreamweaverといったツールは、Web制作の現場で比較的良く利用されているアプリケーションですが、それらをワークフローのなかでどのように位置づけ、また活用するのが効率的か、といったお話が伺えるのではないかと思います。

ちなみに神森氏はご自身のサイトの「コラム・雑感」の、下記の一連の記事においてもアプリケーションとワークフローについてのノウハウを紹介されています。

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2005年07月15日

Web Foundations 2005

Web Foundations 2005というイベントが告知されました。これはWebアクセシビリティ、ユーザビリティ、そしてWeb標準に関するカンファレンスで、今年11月22日から24日にかけてスペインで開催されます。

ハードウェアやソフトウェア、ネットワークインフラ、言語、文化、場所や障碍にかかわらず、等しくユーザーがインターネットにアクセスするうえで求められる「design for all(あらゆる人々のためのデザイン)」が、ひとつのテーマとなっています。最初の2日間は、昼食前がゲストスピーカーによるプレゼンテーション、昼食後がスペイン国内の権威も参加してのパネルディスカッションという構成。最終日はXHTML 2.0とXFormsのチュートリアルです。

W3Cはスペインオフィスを通じ本イベントに協力するほか、WAIShawn Lawton Henry氏、XFormsやHTMLのSteven Pemberton氏らがスピーカーとして参加します。ほかにもユーザビリティ研究の大家であるJakob Nielsen氏が参加するほか、Web標準方面においてはJeffrey Zeldman氏が参加します。Jeffrey氏は既に当Blogでも何度かご紹介していますが、Web Standards Project(WaSP)の共同創設者であり、名著「Designing with Web Standards」の著者としても有名です。

既に参加申込の受付は開始されており、11月1日前であれば割引料金が適用されます。海外ということもあり、日本からですと参加は難しいことのほうが多いとは思いますが、ご参考まで。

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2005年07月12日

.mobiドメインをICANNが承認

Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)が、モバイル専用Webサイトのドメインとして提案されていた「.mobi」を承認しました。

もともとこの.mobi、別のトップレベルドメイン「.xxx」と共に昨年提案されていたものです。これに対しWebの創始者でW3CのディレクターであるTim Berners-Lee氏は、新しいトップレベルドメインによってコスト増が引き起こされること、特に.mobiについてはWebのアーキテクチャを破壊しそのユニバーサル性を損ねることを理由に、反対の意思表明(「New Top Level Domains Considered Harmful」参照)をしていました。

Webという情報空間はユニバーサルであり、特定のデバイスに依存するものではありません。たとえば弊社のWebサイトは、多くのPDAや携帯電話からでもアクセスすることができます。モバイル環境に特化したスタイルこそ提供してはいませんが、シフトJISに対応しXHTML 1.0仕様を解釈するブラウザであれば、少なくともコンテンツにあるテキスト情報は取得可能のはずです。.mobiの誕生は、このようなwebの素晴らしい特性の理解や普及を妨げる恐れがあります。

.mobiを提案したmTLDは複数の企業が出資しているベンチャー企業で、その出資元にはW3C会員も含まれており、今後の動向に注視したいと思います。Web-Graphicsに掲載された記事「.mobi approved - a step closer to a broken web?」のなかでは、今回の決定に対しWaSPが反対の意を表することへの期待が述べられています。

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2005年07月08日

Web標準の教科書

秀和システムより、「Web標準の教科書」という書籍が発売されました。著者は、Web制作に役立つまざまな情報を発信し続けるCYBER@GARDENというサイトの運営や、W3C標準の仕様書翻訳などで知られるWebプロデューサー、益子貴寛氏。600ページ超ものボリュームと情報量でありながら、定価は税抜2,400円と比較的お求め安く設定されています。

本書は全体が8つの章から構成されており、まず第1章でWeb標準の定義や歴史など、その概要を紹介しています。第2~第5章は、主に(X)HTMLとCSSの仕様に基づく詳細な解説。現時点では勧告前の仕様、たとえばCSS 2.1やXHTML 2.0についても触れられており、最近の動向を把握する意味でも役立ちます。第6章は「クロスブラウザレイアウト」ということで、利用されることの多いCSSのノウハウを紹介。さらに第7章をアクセシビリティ、第8章をメタデータに割いており、Web標準と共に語られることの多い両トピックスもしっかり網羅しています。

まさに「教科書」と呼ぶにふさわしい一冊ではないかと思います。興味がおありの方、是非いちどお手に取ってご覧ください。

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2005年07月08日

WaSP、2つのタスクフォースを新設

Web標準の普及や啓蒙を世界的に推し進めるWeb Standards Project(WaSP)は、最近立て続けに2つのタスクフォースを設置していました。

ひとつは「Accessibility Task Force」で、その名のとおりWebアクセシビリティに特化した活動を展開する模様です(「WaSP Forms Accessibility Task Force」参照)。アクセシビリティ方面で世界的に名高い人物が集められており、支援技術(たとえばスクリーンリーダーなど)やその商品の開発元に対しWeb標準の一層のサポートを働きかけるものと思われます。もちろん、デザイナーや開発者を対象とした理解増進についても活動するとのこと。

もうひとつは米Microsoft社との共同タスクフォースで(「WaSP to Collaborate with Microsoft to Promote Web Standards」参照)、同社のVisual StudioやASP.NETにおけるWeb標準のサポートをより高めていくことを謳っています。

にわかに活発化しつつあるWaSPですが、メンバーの一員であるMolly氏のBlogの7月5日付エントリ「WaSP to Collaborate with Microsoft to Promote Web Standards」に記されたコメントによれば、今月15日にはまた新たな発表がある模様です。

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2005年07月05日

WAIサイトのリデザイン

先日、Web Contents Accessibility Guidelines(WCAG)2.0の新しいワーキングドラフトを公開したばかりのW3C/Web Accessibility Initiative(WAI)ですが、現在そのサイトのリデザインが進められています。

昨日、プロトタイプの最新版が公開されました。種別的にはトップページと、一般的なコンテンツ向けページの2パターンがあります。今回のリデザインにおいては、ユーザー中心のデザインプロセスを採用しており、ユーザビリティの向上がその主たる目的とのこと。ナビゲーションをスキップしたり、文字を大きくしたりできる機能の実装は、その表れかもしれません。

リデザインはWAI Site Task Force of EOWG(WSTF)が担当しています。Statusにある記述によれば、今月中に実際のサイトにプロトタイプのデザインを適用する予定とのこと。このリデザインについてもコメントを英文で寄せることができますが、あて先等はCommenting on WAI Site Designを参照してください。

海外のブロガーのなかには、早速コメントを自身のBlogにおいて発表している人もいるようです。既に当Blogでもご紹介したアクセシビリティ専門家・Joe Clark氏も、「A 21st-century Web site… from the W3C?」というエントリで言及しています。

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2005年07月01日

WCAG 2.0の新しいワーキングドラフト

W3CにおいてWebアクセシビリティに特化した活動を行うWAIは6月30日、WCAG 2.0の新しいワーキングドラフトを、5つの関連文書のドラフトと共に公開しました。これは現行の1.0の後継仕様であり、年内の策定が期待されています。

これらに対するコメントは今年の8月2日まで、public-comments-wcag20@w3.orgというアドレス(メーリングリストになっています)にて英文で受け付けるそうです。ちなみに昨年11月19日に公開したドラフトには少なくとも300ものコメントが寄せられ、その数は今なお増え続けているとのことです。

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