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Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。

2005年03月29日

Web標準のもたらすメリット

これまで、Web標準とは何か、そのなかでも特にマークアップ言語とCSSについて、ごくごく簡単に歴史を振り返ってきましたが、肝心なことをまだ当Blogで言及していませんでした。それは、Web標準を利用することでコンテンツにどんなメリットが期待できるのか?ということです。(4月8日追記:ここに掲げるメリットとは、「Webサイトを運用する側の人」にとって享受が期待されるものです。)大まかに分類しますと、以下の6点に集約できるかと思います。

これよりしばらくは、主にこれらのメリットのひとつひとつについて着目し、具体的にWeb標準がいかに貢献し得るのかを解説してみたいと思います。

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2005年03月25日

XHTMLのバージョンとメディアタイプ

マークアップ言語として利用されるWeb標準には、HTMLとXHTMLの2種類があります。XHTMLのほうがより新しい仕様であり、最近流行中のBlogツールでよく採用されていることもあって、広く普及しつつある感があります。しかし、文書型にXHTMLを採用するうえでは若干の注意が必要です。

XHTMLは1.0と1.1というバージョンが勧告済みですが、1.1ではメディアタイプに従来HTMLで使用してきたtext/htmlを使用すべきではありません。application/xhtml+xml、application/xml、text/xmlのいずれかを使用することが推奨されています。詳細は、W3C NoteのXHTML Media Typesをご覧ください。

ところで、ブラウザシェアのトップを誇るWindows版Internet Explorer(以下WinIE)は、上記のtext/html以外の3つのメディアタイプに対応していません。

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2005年03月22日

アックゼロヨンセミナー

先日当Blog上でもご紹介し、既に開催が目前に迫っている第1回アックゼロヨンセミナーですが、第2回以降の日程が公開されていました。

日程と講演のテーマなどの詳細につきましては、[プレスリリース]アックゼロヨンセミナーをご覧ください。Web標準関連の興味深いテーマも予定されているようです。アックゼロヨンセミナーはすべて事前登録制、かつ無料で参加することができます。

なお、「ウェブアクセシビリティのソーシャル&ビジネスメリット」「ウェブスタンダードとアクセシビリティ」の両講演につきましては、4月28日に大阪・扇町インキュベーションプラザで、また5月19日には名古屋商工会議所で、同じ内容を聞くことができるようです。

個々のセミナーのお申し込みにつきましては、アックゼロヨン公式サイトをご確認ください。弊社では、本セミナーを含めアックゼロヨンを協賛しております。Webサイト構築に携わっていらっしゃる皆さまのご来場をお待ちしております。

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2005年03月22日

HTMLとXHTML

(X)HTMLの歴史のなかで、W3Cによって勧告されたマークアップ言語には大きくHTML(HyperText Markup Language)とXHTML(Extensible HyperText Markup Language)の2種類があること、XHTMLはHTMLをXML(Extensible Markup Language)によって再定義したものであることをご紹介しました。

HTMLは、SGML(Standard Generalized Markup Language)というマークアップ言語をもとに作成されたものです。SGMLは自由度や拡張性に優れていた反面、扱いが煩雑でなじみにくい側面を持っていました。そこで使用できるタグを限定するなどし、単純化して作成されたのがHTMLです。

その後、より多様なデータを扱うことができ、またネットワーク上での高い相互運用性を持つ、SGMLにかわる言語としてXMLが誕生しました。これに伴い、SGMLベースのHTMLの後継として新たに作成されたのが、XMLベースのXHTMLというわけです。

HTMLは4.01というバージョンで開発は終了しており、以後はXHTMLの策定が進められています。HTMLとXHTMLの具体的な相違や、XHTMLで使用できるバージョンについては、別のエントリでご紹介します。

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2005年03月18日

Web Designing 2005年4月号

Web Designing 2005年4月号が毎日コミュニケーションズより発売されました。特集1は「XHTML & CSS トラブルシューティングガイド―W3C標準に準拠したサイトを作るための道標―」ということで、XHTMLやCSSを利用する際に起こりがちな数々のトラブルの解決策が紹介されています。

XHTMLとCSSを書くときに気を付けるべきポイントをまず長谷川恭久氏がまとめ、そして両者のトラブルシューティングを大藤幹氏が紹介しています。ボックスモデルに対するWebブラウザの解釈の相違や、floatプロパティを使う際の注意点などは、特にCSS初心者の方にとって有用な記事ではないでしょうか。

また、フィーチャーとして神森勉氏がDreamweaver MX 2004を使ってXHTML & CSSによるWebサイト構築を行う具体的手法を取り上げています。サイト制作ツールにDreamweaverをお使いの方は、是非チェックしてみてください。

なお、最後のインタビュー記事において、弊社の取り組みを紹介させていただいております。「ミツエーリンクスの『Web標準準拠サービス』とは?W3C標準に準拠したWeb制作の今とこれから」がそれです。Web標準準拠サービスについては、関連して無料のWeb標準セミナーを開催しておりますが、現在6月の回の参加者を募集中です。

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2005年03月17日

第1回アックゼロヨンセミナー

弊社も協賛しております、日本のアクセシビリティとクリエイティビティを考えるフォーラム「アックゼロヨン」。本Blogの読者の方のなかには、昨年秋のキックオフ・イベントに参加された方もいらっしゃるかもしれません。

同フォーラムでは、今年8月に予定されているアクセシビリティアワード発表までの期間中にイベント「アクセシビリティセミナー」を企画していますが、その第1回の詳細が昨日公開されました。

詳細は第1回・アックゼロヨンセミナー受付中!をご覧いただければと思いますが、「アクセシビリティを内包するウェブスタンダード」というテーマで、アンカーテクノロジー株式会社の森川眞行氏が講演されるとのこと。

事前登録が必要ですが、入場は無料となっていますので、Web標準やWebアクセシビリティに興味・関心をお持ちの方は参加してみてはいかがでしょうか。

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2005年03月15日

CSSの歴史

スタイルシートという言葉は、広く一般にはその名の通りスタイルを指定するための文書を意味し、種類も複数存在します。文書構造の変換などが可能なXSLTもまた、スタイルシートの一種です。

特にWebコンテンツの実装に利用するスタイルシートとしてはCSS(Cascading Style Sheet)が普及していることから、以後本Blogで「スタイルシート」と記述した場合には原則としてCSSを意味することとします。さて、W3Cが策定しているCSSの仕様につき、その歴史を振り返ってみます。

  1. CSS Level 1(1996年12月17日勧告)
  2. CSS Level 2(1998年5月12日勧告)
  3. CSS Level 2.1(2004年2月25日勧告候補)

現時点では勧告済みの仕様としてLevel 2(今から約7年も前に勧告されたということを意外に思う方も多くいらっしゃるかもしれません)を使うことが主流ですが、近く2.1へと改訂される見込みです。また、さらなる将来に向けLevel 3が検討中ですが、これは2.1までと大きく異なり、複数の「モジュール」から構成されます。

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2005年03月14日

アサヒ・コムがリニューアル

朝日新聞社のWebサイト「アサヒ・コム」が14日、リニューアルをしました。ユニバーサルデザインのコンセプトを取り入れたとのことですが、注目なのは以前に増して積極的に見栄えの実装にCSSが活用されている点です。

以前はレイアウトを目的としたtable要素がかなり複雑に入れ子の状態になっていた箇所も散見されましたが、本日拝見した限りではそのような箇所は無くなっています。また文章の見出しは見出しとして、並列に複数存在する情報項目はリストとして、適切にマークアップされています。その理由のひとつには、間違いなく音声読み上げ環境への配慮があると思われます。

同社ではWebUDと呼ばれる独自のアクセシビリティツールを閲覧者向けに無償で提供していますが、WebUDを使用しているか否かにかかわらず、上述のような構築方針を貫くことで、サイト全体のアクセシビリティ、特に音声読み上げ環境でのアクセシビリティを向上させることが可能です。

大手新聞社のWebサイトの中では、すでに今からおよそ1年前に日本経済新聞社の「NIKKEI NET」がやはり同様にシンプルなレイアウトテーブルと適切なマークアップ、そしてCSSの積極的な活用によりリニューアルをしていますが、今回のアサヒ・コムのリニューアルにより、今後メディア系WebサイトにおけるWeb標準の導入が加速されるかもしれません。

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2005年03月11日

(X)HTMLの歴史

マークアップ言語とは、「タグ」と呼ばれる文字列を用い、文書の構造などを文書中に記述する言語のこと。そのマークアップ言語の代表的な例として、HTMLやXHTML、そしてXMLがあります。

HTMLとXHTMLはWebコンテンツのフロントンエンド実装に特によく用いられますが、両者のバージョンについて、W3Cで仕様が策定されるようになって以後の歴史を簡単にまとめてみます。

  1. HTML 3.2(1997年1月14日勧告、W3Cによる初のHTML仕様)
  2. HTML 4.0(1998年4月24日勧告)
  3. HTML 4.01(1999年12月24日勧告)
  4. XHTML 1.0(2000年1月26日勧告、XMLによりHTMLを再定義)
  5. XHTML 1.1(2001年5月31日勧告、見栄えの指定に用いられてきた要素を廃止)

W3Cでは目下、XHTML 2.0の勧告に向けた活動が行われています。既に勧告済みの仕様の中では、最近ですとHTML 4.01とXHTML 1.0がよく採用されているようです。

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2005年03月10日

W3Cの活動

W3Cの組織の概要については、前回のエントリ「W3C」で簡単にご紹介しました。今回は、その活動の内容をもう少し詳しくご紹介します。

W3Cにおいては、仕様やガイドラインはワーキンググループという小組織で策定されます。W3C会員は、策定に参加を希望するワーキンググループに所属し、議論に参加することになります。全ての活動、ワーキンググループは、主に以下の5つの領域に区分されます。

アーキテクチャ(Architecture)
Webの基盤技術や国際化などを扱います。DOM、国際化、URI、Webサービス、XMLに関する活動などが含まれます。
インタラクション(Interaction)
情報の表現技術、インターフェースの開発を扱います。複合文書フォーマット、デバイス非依存、グラフィックス、HTML、スタイルに関する活動などが含まれます。
テクノロジーと社会(Technology and Society)
Webの社会的影響などを扱います。特許方針、プライバシー、セマンティック・ウェブに関する活動などが含まれます。
Webアクセシビリティ(Web Accessibility Initiative, WAI)
障害を持つ人にも使い易いWebを探求しています。Webアクセシビリティのガイドラインの策定も行っています。
品質保証(Quality Assurance Activity, QA)
上記の4分野全てのアクティビティに横断的に関与し、仕様の品質改善を図るなど、活動内容は多岐に渡っています。

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2005年03月04日

W3C

狭義のWeb標準」でご紹介した技術仕様のうち、ECMA Scriptを除くすべてのリンク先がW3CのWebサイトであることには、既にお気づきだったでしょうか?Webコンテンツのフロントエンド実装で利用される仕様の多くは、W3Cによって標準化されているのです。ゆえにそれらを、Web標準ではなくW3C標準と呼称する場合もあるようです。

W3Cとは、Webの可能性を最大限に引き出すべく1994年設立された国際産業コンソーシアムのこと。以来、Webの発展と相互運用性を確保するためのさまざまな仕様を開発し続けて今日に至っています。本日(2005年3月4日)時点で、世界中から363の会社や組織等が参加しています。ちなみに弊社は、2004年4月27日に参加いたしました。

会員の地域属性ごとの割合をみますと、一番多いのはアメリカからの参加で、全体の約4割。日本からは全体の約1割で、アメリカに次ぎ第2位の参加数です。以後、ヨーロッパ圏の国々やカナダなどが続きます。地域的な偏りがあることは否めませんが、しかし世界的な規模でベンダーニュートラルな標準仕様を議論し、策定してきたことの功績と意義は大きいと思います。

なおW3Cは、ホストである米国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所欧州情報処理数学研究コンソーシアム、そして慶應義塾大学という3つの組織によって(地域ごとに機能や役割を分担しつつ)運営されています。

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2005年03月01日

狭義のWeb標準

前回の「さまざまなWeb標準」では、Webにおいて広く利用され、また標準として認識されているいくつかの技術仕様をご紹介しました。しかしながら、Webサイトの構築にフォーカスした場合、より狭義のWeb標準というものを定義できるかと思います。

つまり具体的には、Webコンテンツのフロントエンド実装においてよく利用されるWeb標準、ということです。ここで言うフロントエンドとは、エンドユーザやソフトウェアがHTTPを介して情報を取得する際のインタフェースを意味します。

「Designing with Web Standards」を著したWebデザイナー・Jeffrey Zeldman氏は、同書のなかでWeb標準の3要素としてWebページの構造(Structure)、見栄え(Presentation)、振る舞い(Behavior)の3つを挙げました。では、狭義のWeb標準をこの3つに分類してみます。

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