W3C
「狭義のWeb標準」でご紹介した技術仕様のうち、ECMA Scriptを除くすべてのリンク先がW3CのWebサイトであることには、既にお気づきだったでしょうか?Webコンテンツのフロントエンド実装で利用される仕様の多くは、W3Cによって標準化されているのです。ゆえにそれらを、Web標準ではなくW3C標準と呼称する場合もあるようです。
W3Cとは、Webの可能性を最大限に引き出すべく1994年設立された国際産業コンソーシアムのこと。以来、Webの発展と相互運用性を確保するためのさまざまな仕様を開発し続けて今日に至っています。本日(2005年3月4日)時点で、世界中から363の会社や組織等が参加しています。ちなみに弊社は、2004年4月27日に参加いたしました。
会員の地域属性ごとの割合をみますと、一番多いのはアメリカからの参加で、全体の約4割。日本からは全体の約1割で、アメリカに次ぎ第2位の参加数です。以後、ヨーロッパ圏の国々やカナダなどが続きます。地域的な偏りがあることは否めませんが、しかし世界的な規模でベンダーニュートラルな標準仕様を議論し、策定してきたことの功績と意義は大きいと思います。
なおW3Cは、ホストである米国マサチューセッツ工科大学計算機科学人工知能研究所、欧州情報処理数学研究コンソーシアム、そして慶應義塾大学という3つの組織によって(地域ごとに機能や役割を分担しつつ)運営されています。