Web標準のもたらすメリット
これまで、Web標準とは何か、そのなかでも特にマークアップ言語とCSSについて、ごくごく簡単に歴史を振り返ってきましたが、肝心なことをまだ当Blogで言及していませんでした。それは、Web標準を利用することでコンテンツにどんなメリットが期待できるのか?ということです。(4月8日追記:ここに掲げるメリットとは、「Webサイトを運用する側の人」にとって享受が期待されるものです。)大まかに分類しますと、以下の6点に集約できるかと思います。
- アクセシビリティの向上
- SEOの実施
- より多くの閲覧環境への対応
- アクセス集中への対処(または通信帯域の有効活用)
- リニューアル時の負荷軽減
- 前方/後方互換性の確保
これよりしばらくは、主にこれらのメリットのひとつひとつについて着目し、具体的にWeb標準がいかに貢献し得るのかを解説してみたいと思います。
一点注意していただきたいのは、Web標準を利用することで必ずしもこれらの全てを享受できるとは限らない、ということです。単に利用するだけではなく、「適切に」利用することが必要ですし、何がどの程度改善もしくは向上するかというのは、すべてその比較前の状態(=現状のコンテンツがいかに実装されているか)に依存します。
ただし、仮に限られたコストの中で上記に挙げた6つのメリット全ての享受を目指すとしたら、そのための方法はもはやWeb標準を除いてほかにないということは、今後次第にご理解いただけることと思います。
コメント
僕は「技術への信頼と根拠」というようなものが真っ先に来ると思うのですが、掲げるメリットがどの人称視点なのかという前提が不明なのが落とし所ですか。
yuuさま、コメントありがとうございます。どの人称視点なのか?とのことですが、確かに説明不足でした。本エントリにおいては、「Webサイトを運用する側の人」にとって享受が期待されるという意味でのメリットを挙げています。ご指摘ありがとうございました。