W3Cの活動
W3Cの組織の概要については、前回のエントリ「W3C」で簡単にご紹介しました。今回は、その活動の内容をもう少し詳しくご紹介します。
W3Cにおいては、仕様やガイドラインはワーキンググループという小組織で策定されます。W3C会員は、策定に参加を希望するワーキンググループに所属し、議論に参加することになります。全ての活動、ワーキンググループは、主に以下の5つの領域に区分されます。
- アーキテクチャ(Architecture)
- Webの基盤技術や国際化などを扱います。DOM、国際化、URI、Webサービス、XMLに関する活動などが含まれます。
- インタラクション(Interaction)
- 情報の表現技術、インターフェースの開発を扱います。複合文書フォーマット、デバイス非依存、グラフィックス、HTML、スタイルに関する活動などが含まれます。
- テクノロジーと社会(Technology and Society)
- Webの社会的影響などを扱います。特許方針、プライバシー、セマンティック・ウェブに関する活動などが含まれます。
- Webアクセシビリティ(Web Accessibility Initiative, WAI)
- 障害を持つ人にも使い易いWebを探求しています。Webアクセシビリティのガイドラインの策定も行っています。
- 品質保証(Quality Assurance Activity, QA)
- 上記の4分野全てのアクティビティに横断的に関与し、仕様の品質改善を図るなど、活動内容は多岐に渡っています。