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2008年のWeb標準

2008年12月26日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

2008年も残り一週間を切ってしまいました。というわけで、2008年のWeb標準とブラウザーの動きなどを、今年公開したエントリーから振り返ってみようと思います。

HTML, XHTML

草案がW3Cより公開されたり、「完成が2022年」などの発言もあり、HTML5は一年を通じホットなトピックでした。一部のブラウザーでは既にaudio要素やvideo要素、localStorageの実装が進んでおり、今後も目が離せません。

XHTMLについては、XHTML Basic 1.1やXHTML Modularization 1.1、そしてRDFaという、3つの仕様が勧告となりました。来年にはXHTML 1.1やXHTML Media Typesの更新、また、XHTML 2.0の新しい草案が予定されています。

CSS

CSSについては、IE8のCSS 2.1対応やその他のブラウザーにおけるCSS3の対応が、いつもより進んだ一年ではなかったかと思います。いくつかのCSS3モジュールは実装も終わっていることから、勧告も期待できるかと思います。

ブラウザー

Web標準とブラウザーのかかわりとして、やはりIE8が大きなトピックであったように思います。新しい標準モードの導入については、後方互換性をふまえながら前進することの難しさを考えさせられました。

また、Opera 9.5やFirefox 3.0、Google Chromeなど、新しいブラウザーのリリースも活発な一年でした。JavaScript処理の高速化やユーザーインターフェースの改良も盛んに行われており、今後どう進化していくのかが楽しみです。

一方で、NetscapeやFirefox 2のサポート終了や、海外ではシェアが低下中のIE6が推奨環境から外されるなど、古いブラウザーについても動きがあった一年でした。

そのほか

ブラウザーやWeb標準についての紹介の傍ら、実装やユーザビリティに関する調査や考察などをいくつか行いました。

WAI-ARIAについても、今後の課題について中心に取り上げました。

また、エントリーではありませんが、昨年に引き続き仕様書の翻訳も継続しています。

おわりに

多くのエントリーが、ソーシャルブックマークやBlogで取りあげられているのを目にしました。考えさせられるコメントなどもいくつかあり、とても参考になっています。ありがとうございます。

来年もまた、Web標準Blogをよろしくお願いいたします。