Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > Blog > Web標準Blog > 2008年12月 > 12月のW3C

12月のW3C

2008年12月24日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

CSS Marquee ModuleとCSS Mobile Profile 2.0の更新

12月5日にCSS Marquee Module Level 3が、また12日にはCSS Mobile Profile 2.0の勧告候補が更新されました。文言の修正が主となっています。

WCAG 2.0が勧告に

すでにアクセシビリティBlogの「Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0」や、コラム「WCAG 2.0勧告がもたらすWebアクセシビリティの新しい時代」にて取り上げられていますが、
12月11日に、WCAG 2.0の勧告が関連文書とともに公開されました。

WCAG 2.0は来年のJIS X 8341-3の改訂にも利用されます。これについては、「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 後編にて取り上げられていますので、是非ご覧ください。

SVG Tiny 1.2が勧告に

12月22日に、SVG Tiny 1.2が勧告として公開されました。

SVG Tinyはもともと携帯端末向けのプロファイルでしたが、近年の携帯端末の高機能化などがあり、SVG 1.2の中核仕様として策定する方針に改められました。このような理由から、今後はSVG Full 1.2ではなく、SVG 2.0の策定に動いていくようです。

Internet Explorerが対応していないため「使えない」などと思われがちのSVGですが、Googleマップの経路表示や、auのEZガイドマップに利用されており、なかなか身近で使われている技術です。

Element Traversalが勧告に

12月22日に、Element Traversal Specificationが勧告として公開されました。

Geolocation APIの草案が公開

12月22日に、Geolocation API Specificationの草案が公開されました。

Geolocation APIは、GPSや無線LANなどにより得た位置情報にDOMからアクセスするためのAPIです。Firefox 3.1などで試験的な実装が開始されています。スマートフォンや、Netbookなどから位置情報を利用したWebサービスで利用されるものと思われます。