Web標準における「相互運用性」とは
HTML 5をはじめとするWeb標準を語るときに、「相互運用性(interoperability)」という言葉をよく目にします。Web標準において、この言葉はどのような意味をもつのでしょうか。
Web標準における相互運用性は「動作する環境の違いを意識することなく、あるものが機能する状態」を表します。たとえば、Web標準への準拠を意識しているブラウザであれば、仕様どおりにCSSを記述することで、どのブラウザでも同じレイアウトを再現することができます。
相互運用性があるからこそ、Web標準は機能します。W3Cにおける相互運用性確保の取り組みとして、CSS 2.1やHTML 5の策定において、実装を行うブラウザベンダからのフィードバックを仕様に反映するなどを行っています。
また、仕様を策定するにあたり、すでに普及したものをデファクト標準として定義することも行っています。先日最終草案となった、XMLHttpRequestなどがその一例でしょう。