Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。
なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。
2008年12月26日
2008年のWeb標準
フロントエンド・エンジニア 矢倉
2008年も残り一週間を切ってしまいました。というわけで、2008年のWeb標準とブラウザーの動きなどを、今年公開したエントリーから振り返ってみようと思います。
HTML, XHTML
草案がW3Cより公開されたり、「完成が2022年」などの発言もあり、HTML5は一年を通じホットなトピックでした。一部のブラウザーでは既にaudio要素やvideo要素、localStorageの実装が進んでおり、今後も目が離せません。
- HTML 5の草案が公開(1月23日)
- HTML 5の最新草案が公開(6月11日)
- HTML5の完成は2022年!?(9月19日)
- Web標準における「相互運用性」とは(4月24日)
- 実装が先か、仕様が先か(11月13日)
XHTMLについては、XHTML Basic 1.1やXHTML Modularization 1.1、そしてRDFaという、3つの仕様が勧告となりました。来年にはXHTML 1.1やXHTML Media Typesの更新、また、XHTML 2.0の新しい草案が予定されています。
CSS
CSSについては、IE8のCSS 2.1対応やその他のブラウザーにおけるCSS3の対応が、いつもより進んだ一年ではなかったかと思います。いくつかのCSS3モジュールは実装も終わっていることから、勧告も期待できるかと思います。
- CSS Variablesの提案(4月9日)
- CSS スナップショット 2007と名前空間モジュールの最新版が公開(5月26日)
- CSS 2.1の勧告はいつ?(6月3日)
- メディアクエリーの最終草案が公開(10月17日)
ブラウザー
Web標準とブラウザーのかかわりとして、やはりIE8が大きなトピックであったように思います。新しい標準モードの導入については、後方互換性をふまえながら前進することの難しさを考えさせられました。
- IE8の新しい標準モードとモードスイッチ(1月22日)
- IE8の標準モードが規定の標準モードに変更へ(3月4日)
- IE8 Beta 1が公開(3月6日)
- IE8のモードスイッチ(6月5日)
- IE8 Beta 2がリリース(8月28日)
また、Opera 9.5やFirefox 3.0、Google Chromeなど、新しいブラウザーのリリースも活発な一年でした。JavaScript処理の高速化やユーザーインターフェースの改良も盛んに行われており、今後どう進化していくのかが楽しみです。
一方で、NetscapeやFirefox 2のサポート終了や、海外ではシェアが低下中のIE6が推奨環境から外されるなど、古いブラウザーについても動きがあった一年でした。
- Netscapeの終了と今後の対応(2月28日)
- Googleのブラウザー「Google Chrome」がリリース(9月3日)
- 動的処理の高速化に取り組むモダンブラウザー(9月26日)
- 移りゆくモダンブラウザー(12月9日)
そのほか
ブラウザーやWeb標準についての紹介の傍ら、実装やユーザビリティに関する調査や考察などをいくつか行いました。
- target="_blank"は非推奨?(1月11日)
- アクセスキーの改善とこれから(1月18日)
- 非整形式なXHTMLのエラー表示(2月25日)
- フォームのmaxlength属性(7月16日)
- label要素とその挙動(7月24日)
- ズーム機能と文字サイズ変更機能のこれから(10月14日)
WAI-ARIAについても、今後の課題について中心に取り上げました。
また、エントリーではありませんが、昨年に引き続き仕様書の翻訳も継続しています。
おわりに
多くのエントリーが、ソーシャルブックマークやBlogで取りあげられているのを目にしました。考えさせられるコメントなどもいくつかあり、とても参考になっています。ありがとうございます。
来年もまた、Web標準Blogをよろしくお願いいたします。
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2008年12月24日
12月のW3C
フロントエンド・エンジニア 矢倉
CSS Marquee ModuleとCSS Mobile Profile 2.0の更新
12月5日にCSS Marquee Module Level 3が、また12日にはCSS Mobile Profile 2.0の勧告候補が更新されました。文言の修正が主となっています。
WCAG 2.0が勧告に
すでにアクセシビリティBlogの「Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0」や、コラム「WCAG 2.0勧告がもたらすWebアクセシビリティの新しい時代」にて取り上げられていますが、
12月11日に、WCAG 2.0の勧告が関連文書とともに公開されました。
WCAG 2.0は来年のJIS X 8341-3の改訂にも利用されます。これについては、「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 後編にて取り上げられていますので、是非ご覧ください。
SVG Tiny 1.2が勧告に
12月22日に、SVG Tiny 1.2が勧告として公開されました。
SVG Tinyはもともと携帯端末向けのプロファイルでしたが、近年の携帯端末の高機能化などがあり、SVG 1.2の中核仕様として策定する方針に改められました。このような理由から、今後はSVG Full 1.2ではなく、SVG 2.0の策定に動いていくようです。
Internet Explorerが対応していないため「使えない」などと思われがちのSVGですが、Googleマップの経路表示や、auのEZガイドマップに利用されており、なかなか身近で使われている技術です。
Element Traversalが勧告に
12月22日に、Element Traversal Specificationが勧告として公開されました。
Geolocation APIの草案が公開
12月22日に、Geolocation API Specificationの草案が公開されました。
Geolocation APIは、GPSや無線LANなどにより得た位置情報にDOMからアクセスするためのAPIです。Firefox 3.1などで試験的な実装が開始されています。スマートフォンや、Netbookなどから位置情報を利用したWebサービスで利用されるものと思われます。
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2008年12月22日
W3Cの検証ツールに支援の手を
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年12月20日
Kimberly Blessing著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Support the W3C Validators」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
W3Cは、無料で提供している検証ツールを支援するべく、寄付を受け付けるためのプログラムを立ち上げました。早速、参加してください!
Web業界の人間が、Web標準を支援するのにお金を求められることなど、滅多にありません。であればこそ、World Wide Web Consortium(W3C)が求めて来たとあらば、真剣に話を聞くべきだと思います。
W3Cの立ち上げたW3C Validator Donation Programは、Web業界で働く人々や企業に対して、最も多く利用されているであろうツールの一つを支援する機会を与えるものです。
考えてもみてください。一週間のうちに何回、あなたはマークアップやスタイルシート、フィードをチェックするのに検証ツールを使っていることでしょう?リンク切れを見つけるため、時にはリンクチェッカーをあなたのサイトで走らせているのではありませんか?もしあなたが、私や私の知っているデザイナー、開発者と同様であるなら、おそらくこれらのサービスにいくらかは頼っているはずです。
Olivier Théreauxが最近投稿したBlog記事で説明しているように、集まったお金は通信費やサーバー維持のために使われるのではなく、新しい言語をサポートしたり、バグを修正したり、新機能を追加するといった改善を継続するためのものです。
さぁ、W3C Validator Donation Programに参加しましょう!
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2008年12月22日
WCAG 2.0がW3Cの勧告に
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年12月11日
Matt May著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「WCAG 2.0 is a W3C Recommendation」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
9年半の作業の後に、Web Content Accessibility Guidelines 2.0がW3Cより勧告されました。WaSPのアクセシビリティ・タスクフォースを代表して、WCAG 2が正式にWeb標準の仲間入りを果たしたことを歓迎したいと思います。
以下に引用するcaledoniamanのつぶやきは、期待を言い表していると思います:
WCAG 2.0とGuns ‘n’ Rosesのニューアルバムが同じ年にリリースされるとは。えらい世の中になったものだ。
面白い対比ですね。いずれも、多くのプレリリースを送り出してきました。8年のあいだ取り組んで来た結果として、私がとにかく言えることは、WCAG 2は「Chinese Democracy(訳注:Guns ‘n’ Rosesのアルバムのタイトル)」ほど楽しめるものではない、ということです。しかしテストに時間をかけてきたぶん、WCAG 2の公開は一枚上手だと思います。
WCAG 2について、最も嬉しく思うことを一つ挙げるなら、WCAG 1におけるHTMLやテキスト中心主義がほとんどなくなったことです。代わりに、ずっと柔軟性のある(あえて言うなら堅牢な?)概念、すなわち「アクセシビリティをサポートしている技術」が登場しました。アクセシブルな新技術が姿を現しても、WCAG 2に準拠したコンテンツに利用することができます。
何年にも渡り、多くの人々が「WCAGへの準拠」を「アクセシブルであること」と混同してきました。その結果、「非アクセシブルになるからJavaScriptを使ってはいけません」など発言する人も現れました。これは、障害を持ちながらも実際にはJavaScriptを利用できるユーザー(つまり実に大勢の人々)からWebデザイナーや開発者、ポリシーを策定する立場にある人々、新技術を開発する人々に至るまで、誰にとっても良くないことです。
WCAG 2においては、「○○を使ってはいけません」という言葉は最早、通用しません(そのようなことがかつてあったでしょうか?)。それはあなた、つまりコンテンツのアクセシビリティに携わる開発者次第であり、あなたがどの技術を使用するかに依りません。結果的に、私たちはアクセシブルなデザインテクニックの新たなトレンドを経験しつつある、と私は信じています。
しかしまず、私たちは「○○を使ってはいけません」という言葉を捨て去る必要があります。気に入らないことなら何に対してでも、その言葉を口にするよう慣れてしまっている人々もいます。それではアクセシブルなデザインを退化させるだけです。今こそ、何が利用できるのかを知り、それを日々のWebデザインに取り入れるべき時です。そして、皆のWebをもっとアクセシブルにすべき時です。WCAG 2.0勧告や、関連文書をご覧ください。次に、よりアクセシブルなWebとはどうあるべきか、考え始めてください。取り組むべき課題なら、まだまだ多くあります。
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2008年12月22日
『Introduction to WAI ARIA』がスペイン語、フランス語で読めるようになりました
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年12月10日
Henny Swan著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Introduction to WAI ARIA - available in Spanish and French」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
アクセシビリティ分野の鬼才、Gez Lemonが最近になって『An Introduction to WAI ARIA』という記事をDev.Operaで公開しています。HTML 5と共に機能することを意図されたWAI-ARIA一式は、Web Accessibility Initiativeより発行され、スクリーンリーダーを用いる障害者の人にとってもAjaxをアクセシブルにすることを目指しています。またこれは、今日ますます増加している動的なWebにおいてアクセシビリティを確保するための鍵となるものです。
その記事が、スペイン語とフランス語の両方で読めるようになりました:
- An Introduction to WAI ARIA(英語で書かれた元記事)
- Introducción a WAI-ARIA(David Martinの翻訳によるスペイン語版)
- Introduction à WAI ARIA(Pierre Bertetの翻訳によるフランス語版)
翻訳に興味があれば、Gezに連絡を取ってください。彼はきっと喜ぶことでしょう。
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2008年12月09日
移りゆくモダンブラウザー
フロントエンド・エンジニア 矢倉
2008年も残すところあと3週間ちょっととなりました。
そこで、今年のまとめというわけではありませんが、2008年12月時点での各モダンブラウザーの現在やこれからについてまとめてみました。
Internet Explorer
「IE8の開発版がAcid2をパスした」との発表から1年が経ち、IE8の開発も最終段階にきているようです。
リリース時期ですが、IEBlogの“IE8: What’s After Beta 2”において、来年第一四半期にRC(リリース候補)版を公開し、その後に正式リリースとなる旨がアナウンスされました。
RC版では、Beta 2に搭載された「互換表示」機能の改良版が搭載予定です。“Compatibility View Improvements to come in IE8”という記事にこれまでの流れと改良点について述べられています。
それによると、これまでは崩れるサイトに対し、ユーザーが逐次ボタンを押す必要がありましたが、RC版には予め崩れることが分かっているサイトのリストを用意し、自動的に互換表示が適用されるようになるとのことです。
このため、大手サイトであれば、IE8のリリース時に、その対応に手を焼くといったことが少なくなると思われます。とはいえ、設定で無効にされる、データベースに登録されないなどの理由で、崩れてしまう可能性はなくなったわけではありません。制作者が今のうちから表示モードを指定することで、ページをIE7相当で読み込ませることが可能です。モードスイッチと切り替え方については「IE8のモードスイッチ」にて簡単にまとめていますので、参考にしていただければと思います。
また、IEとWeb標準に関するこれまでの動きと、metaの書き方など緊急対策の手法について「Web Designing 2008年11月号」に執筆しています。
Opera
12月4日に、Opera 10 Alphaが公開されました。レンダリングエンジンのアップグレードが中心となったテスト版のようです。Desktop Teamからのアナウンスによると、高速化やメール機能の強化も図られているようです。
仕様のサポート状況については、Dev.Operaの“Opera Presto 2.2 and Opera 10 — a first look”という記事で解説されています。Web FontsやSelectors API、CSS3 Colorなどがサポートされ、Acid3を通るようになったとのことです。
Firefox
Firefox 3.0が6月にリリースされてから半年弱が経過し、移行も順調に進んでいるようです。Firefox 2は今月半ばでサポート終了予定のため、その後のセキュリティ対策を考えて、アップデートは早めに行っておくべきでしょう。
さて、今朝になりますが、Firefox 3.1 Beta 2がリリースされました。来年正式リリースのFirefox 3.1では、CSS3セレクターのサポート強化や、Web Fonts, Web Workers, HTML5のaudio/video要素など、新しいWeb標準へのサポートが多く見受けられます。Firefox 3.2についても計画されているようで、引き続き今後が楽しみです。
Safari
Safariについては、3.1のリリース以降大幅な機能拡張が行われなかったため、あまり目新しいニュースがありません。しかし、次のバージョンであるSafari 4の開発が進行中です。Safari 4では、新しいJavaScriptの処理エンジンであるSquirrelFishが搭載され、またAcid 3に関連するWeb標準や、HTML5の各機能がサポートされるようです。
リリース時期は未定ですが、次期Mac OSのSnow Leopardが来年出荷予定であることから、それにあわせたリリースになるのではないかと予想しています。
Google Chrome
9月に登場して注目を集めたGoogle Chromeですが、その後もバグ修正やセキュリティ修正など、細かなアップデートが行われています。ブックマーク管理画面なども追加され、普段の利用には特に問題がないように感じています。OEM供給でのプリインストールが行われる話もあることから、今後の展開も面白いものとなりそうです。
マーケットシェア
今月始めに、Firefoxのシェアが20%を超えたというニュースが飛び込んできました。Firefox 3とFirefox 2をあわせると、IE6と同程度のシェアを持つことになります。IE7の次にFirefox3が入るのも、そう遠くはないのではないかと考えています。
シェアの増加はFirefoxだけではありません。Safariの伸びも著しく、7%のシェアを持つまでに成長しています。また、レンダリングエンジンのWebKitはiPhoneはもちろん、Google ChromeやAdobe AIR、Dreamweaver CS4、Androidなど多方面で利用されており、高く評価されています。iPhone, AndroidがWebKitを採用していることから、モバイル機器向けブラウザーの今後についても見逃せなくなりそうです。
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2008年12月09日
『Just ask: Integrating accessibility throughout design』が英語、日本語、スペイン語で読めるようになりました
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年12月8日
Henny Swan著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「“Just ask: Integrating accessibility throughout design” available in English, Japanese and Spanish」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
あなたのサイトでは、本格的なユーザビリティテストを実施していますか?もし実施しているなら、被験者に障害者を含めない手はありません。どこから手をつけたらいいかわからない、ですって?ならば、『Just ask: Integrating accessibility throughout design』をチェックしてみてください。
この無料で読めるオンライン書籍は、W3CのShawn Lawton Henryが余暇を使い著したもので、障害をもつ人々と共にユーザーテストを行ううえで知っておくべき全てを考察しています。ユーザー中心設計プロセスにおけるアクセシビリティや、障害者をリクルートする方法、ユーザーグループ、ペルソナ、アクセシビリティ評価などにフォーカスしながら、コードよりも理論を取り扱っています。
本書はアクセシビリティのためのテクニック、たとえばHTMLやCSS、スクリプティングへのアドバイスについての本ではありません。ShawnはW3Cで働いているものの、彼女が著したのはW3Cのような様式の文書ではありませんでした。私が思うに本書は、既に何らかのテストは行っているけれど、アクセシビリティについてはまるで黒魔術か何かのように捉えているような人にとって、有用でしょう。また小規模なビジネスを営む人々、おそらくはHTMLやCSSに精通しており、さらにその能力を伸ばすことで、単に「アクセシブルなWebサイトを構築しました」と言うのみならず、それを現実のものにしたいと欲する人々にも訴求することでしょう。私は、このレビューを読んで思うところのある、既にそれは知ったことと決め込まないアクセシビリティ専門家にも、本書を推薦したいと思います。
レビューの全文はAccessifyのサイト上でご覧ください。
本書が素晴らしいのは無料で読めるばかりでなく、日本語やスペイン語でも利用できることです。
- Just ask: Integrating accessibility throughout design (English)
- Simplemente pregunta: Integración de la accesibilidad en el diseño (Español)
- Just Ask: デザインプロセスを通じて取り組むアクセシビリティ (日本語)
本や記事を英語以外の言語で公開することは、ILGの主たるゴールの一つです。もし協力することに興味があるなら、著者もしくはILGのメールアドレス宛にご連絡ください。
Web標準やアクセシビリティ、ユーザビリティ関連で他の良書を探しているなら、推薦図書一覧をご覧ください。
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2008年12月03日
11月後半のW3C
フロントエンド・エンジニア 矢倉
11月前半については、「11月前半のW3C」をご覧ください。
SVG Tiny 1.2が勧告提案に
SVGの最新版である、SVG Tiny 1.2の勧告提案が11月17日に公開されました。年内の勧告が見込まれています。
Element Traversalが勧告提案に
「次の要素ノード」や「最初の子要素ノード」など、要素ノードに限定したDOMのアクセスを行うための仕様、Element Traversalの勧告提案が11月17日に公開されました。こちらも、年内に勧告されるのではないかと思います。
実装状況ですが、Operaは9.5から、Safariも3.1からサポートしているようです。Firefoxでは3.1に実装される見込みで、公開中のベータ版でテストすることができます。
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2008年12月02日
XML 1.0 Fifth Editionが勧告に
フロントエンド・エンジニア 矢倉
11月26日に、XML 1.0 Fifth Editionが勧告されました。第五版という位置づけではありますが、今回の改訂は、これまでの版とは異なり、大きな変更が行われています。
ひとつは、名前文字に関する制限の緩和です。これにより、これまで利用できなかった文字が要素名や属性名に利用できるようになります。この緩和はXML 1.1で行われていましたが、今回の変更により、XML 1.1の機能が一部、XML 1.0にバックポートされたかたちになります。
もうひとつは、互換性に関する変更です。これまでのXML 1.0では、version="1.0"以外のバージョン番号を許していませんでしたが、第五版からは「1.xと書かれている場合、XML 1.0プロセッサーはその文書をXML 1.0として処理する」と変更されています。これにより、これ以降のバージョンのXMLを、1.0のプロセッサーが分かる範囲で処理することが可能となります。
既存のXML 1.0文書が、第五版に対応したプロセッサーで処理できないという事態は基本的に起こりません。しかしながら、新たに許可された文字を使ったり、version="1.5"などと記述された、fifth editionに準拠したXML文書は、これまでのXMLプロセッサーではエラーとなってしまいます。
非互換を起こしてまで変更を行ったことに対して「XML 2.0と言い換えるべき」「そのままでいいんじゃないか」といった批判もあれば、「漸進的にXMLを進めるための第一歩だ」といった賛同もあるようです。
この変更は、XHTMLやフィードなど限定的な範囲でしかXMLに関わることのない、私たちWeb制作者にとって、影響が大きいものではないでしょう。しかし、XMLが関連する技術は多岐にわたります。XMLに深く関わっている方にとっては、第五版での変更は見逃せないもののようです。
