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HTML 5の最新草案が公開

2008年6月11日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

HTMLワーキンググループより、HTML5の新しい草案が公開されました。多くの修正や変更、そして新しい機能の追加など、盛りだくさんの内容となっています。

新機能

いくつか気になったものを取り上げてみます。

MathMLのサポート

MathMLはXML構文のみでサポートされていましたが、HTML構文でも一部の機能を除きサポートされるようになりました。なお、同様にSVGのサポートも検討されています。

ol要素のreversed属性

項目に順序があるol要素ですが、逆順であることを記すためのreversed属性が追加されました。

ルビ

文字にふりがなを与えるruby要素が追加されました。現時点では、IEの実装に近いものとなっています。

iframeのサンドボックス機能

iframeのサンドボックス化を行う、sandbox属性が追加されました。

canvasのテキスト描画機能

これまでは図形のみの描画にとどまっていたcanvasですが、新たにテキストを描画するメソッドが追加されました。

showNotification()

新着情報ダイアログなどを提供するためのshowNotification()メソッドが追加されました。

新しい機能であることからどれも実装のないものですが、今後の展開に期待したいです。

ふたつの付属書

さて、HTML WGは付属書として、“HTML 5 differences from HTML 4”と“HTML 5 Publication Notes”というふたつの文書もあわせて公開しました。

「HTML5 differences~」は、HTML 4とどのような点で異なるかを解説する文書です。「HTML 5 Publication Notes」は、前回の草案から変更された箇所を、セクションごとに解説した文書です。

1月に「differences」の翻訳を行ったこともあり、今回もその更新版と「Publication Notes」の翻訳を公開しています。

「パブリケーション・ノート」は急ぎで訳したこともあり、引用文の訳を行えていませんが、概要をご理解いただければ幸いです。引用文については、今後取り組んでいく予定です。

HTML WGでは、引き続きコメントを受け付けています。