HTML 5の最新草案が公開
HTMLワーキンググループより、HTML5の新しい草案が公開されました。多くの修正や変更、そして新しい機能の追加など、盛りだくさんの内容となっています。
新機能
いくつか気になったものを取り上げてみます。
MathMLのサポート
MathMLはXML構文のみでサポートされていましたが、HTML構文でも一部の機能を除きサポートされるようになりました。なお、同様にSVGのサポートも検討されています。
ol要素のreversed属性
項目に順序があるol要素ですが、逆順であることを記すためのreversed属性が追加されました。
ルビ
文字にふりがなを与えるruby要素が追加されました。現時点では、IEの実装に近いものとなっています。
iframeのサンドボックス機能
iframeのサンドボックス化を行う、sandbox属性が追加されました。
canvasのテキスト描画機能
これまでは図形のみの描画にとどまっていたcanvasですが、新たにテキストを描画するメソッドが追加されました。
showNotification()
新着情報ダイアログなどを提供するためのshowNotification()メソッドが追加されました。
新しい機能であることからどれも実装のないものですが、今後の展開に期待したいです。
ふたつの付属書
さて、HTML WGは付属書として、“HTML 5 differences from HTML 4”と“HTML 5 Publication Notes”というふたつの文書もあわせて公開しました。
「HTML5 differences~」は、HTML 4とどのような点で異なるかを解説する文書です。「HTML 5 Publication Notes」は、前回の草案から変更された箇所を、セクションごとに解説した文書です。
1月に「differences」の翻訳を行ったこともあり、今回もその更新版と「Publication Notes」の翻訳を公開しています。
「パブリケーション・ノート」は急ぎで訳したこともあり、引用文の訳を行えていませんが、概要をご理解いただければ幸いです。引用文については、今後取り組んでいく予定です。
HTML WGでは、引き続きコメントを受け付けています。