2011年5月のW3C
Touch Eventsの草案
5月5日付けで、WebEvents WGよりTouch Eventsの草案が公開されました。
Touch Eventsについては以前Editor's Draftが公開された際に取り上げています。
CSSスナップショットの更新
5月12日付で、CSS WGより2つのCSSスナップショット文書がWGノートとして公開されました。WGノートとは、策定が終わった文書を公開する際につけられるステータスです。
スナップショット2010では、CSSとして定義される各仕様に含まれるプロパティやセレクタのインデックスが追加されました。どちらのスナップショット文書も更新が停止されており、今後はhttp://www.w3.org/TR/CSS
から最新のスナップショットにアクセスすることになります。
ノートの公開にあわせ、スナップショットの日本語訳を更新しました。
スナップショットで定義されるCSS仕様については、CSS 2.1を除き日本語訳を公開しています。Web 標準仕様 日本語訳一覧をご覧ください。
SVG 1.1 Second EditionのLast Call
5月12日付で、SVG WGよりSVG 1.1 Second EditionがLast Callとして公開されました。
Last Call後には勧告候補ではなく勧告案としての公開が検討されているようです。
CSS3 リスト&カウンタモジュール
5月24日付で、CSS WGより新しいCSS3のリスト&カウンタモジュールが公開されました。
前の草案が公開されたのは2002年11月と、8年半ぶりの更新となります。新しいモジュールではリストマーカーを表す::marker
擬似要素や、製作者が独自のカウンタを定義できる@counter-style
規則の導入が行われています。
カウンタに関する機能が盛り込まれたからか、モジュール名もLists and Countersと変更されています。
Resource Timing
5月24日付でWeb Performance WGより、Resource Timingの草案が公開されました。
Resource Timingは画像やスクリプトなどのリソースについて、リクエストなどの時間を計測するインターフェースを定義しています。
HTML5のLast Call
5月25日付けで、HTML5の各草案がLast Callとして公開されました。詳細については先週のエントリで取り上げていますので、そちらをご覧ください。
今回のLast Callではプレスリリースのほか、Last Callに関するFAQも公開されています。簡単にですが翻訳を公開しました。
DOM 3 EventsのLast CallとDOM Core
5月31日付でWebApps WGよりDOM3 EventsとDOM Coreの草案が公開されました。DOM3 EventsはLast Callになります。
DOM Coreは前の草案までWeb DOM Coreと呼ばれていました。今回の草案ではEventインターフェースの定義が追加されています。DOM3仕様との関係についてはWeb DOM Coreを紹介したエントリをご覧ください。