HTML5がLast Callに
HTML5仕様と関連仕様のいくつかがLast Callとなりました。
- HTML5
- HTML+RDFa 1.1
- HTML Microdata
- HTML: The Markup Language
- HTML Canvas 2D Context
- Polyglot Markup: HTML-Compatible XHTML Documents
- HTML5: Techniques for providing useful text alternatives
勧告トラックにはない付属文書は通常の草案として更新されています。
- HTML5 differences from HTML4
- HTML: The Markup Language
- HTML to Platform Accessibility APIs Implementation Guide
いつも通り、変更点の翻訳を更新しています。
Last Callのスケジュールとその後
Last Callの期間は8月3日までの10週間です。HTML WGは昨年、このLast Call公開までのタイムラインを発表していましたが、今回もLast Call中のコメントの処理についてタイムラインを引いています。WGにもメールが投稿されていますが、先週開催されたAdvisory Committee Meetingで紹介された資料がわかりやすいです。
(5/24付で公開が予定されていたことから、日付が1日ずれています。)
- 5/24
- 仕様の公開とLast Callのアナウンス
- 8/2
- Last Call期間の終了
- 9/27
- Last Callで寄せられたバグのEditorによる対応
- 10/11
- Last Callで寄せられたバグをissueとする期限
- 11/8
- すべてのLast Call issueに最低1つの変更提案 (Change Proposal)がつく
- 12/6
- 変更提案への反対案 (Counter proposal)の提出期限
- 1/17
- すべてのissueを解決し、次のステップについてグループに提示
- 1/31
- 解決可能な反論を解決し、次のステップを可決
今年のはじめに更新された活動憲章では、勧告候補の公開を来年の第2四半期中としています。2月には今回のLast Callに対して出てきた課題が解決しますが、果たしてそのまま勧告候補に進むでしょうか。
10週間という他の仕様のLast Callよりは長い期間をとってはいますが、充分なコメントが集まるかはわかっていません。また、1月よりhgroup
を別の仕組みに置き換えようという議論が活発になっているのですが、こういったこれまで大きな動きが無いと思われていた機能にも名前が変更されたり、機能がなくなってしまったりすることは否定できません。
定義される機能が多いぶん、それらの解決には時間がかかります。タイムラインについて伝えるメールでは、勧告候補での対応や次のHTMLでの対応なども示唆されていますが、Last Callが1回で終わるかは疑わしいところです。