Touch Events仕様のEditor's Draftが公開
W3CのWeb Events WGが策定する、Touch Events仕様のEditor's Draftが公開されています。
EditorのひとりでもあるW3CのDoug Schepersが、自身のBlogでこの仕様に関するエントリを書いています。
Touch Eventsを定義する目的は、タッチインターフェースを備える端末でのWebアプリ開発を容易にするためにあることにあります。WebKitが実装するタッチ関連イベントの挙動を参考にしているようで、イベントのインターフェースやイベント名などは同じものを利用しています。これに、要望のあったtouchenter
イベントやradiusX
プロパティなどが追加されています。force
という圧力を感知するプロパティも検討されているようです。
さて、仕様の名称から分かるかもしれませんが、GestureEvent
などジェスチャー関連イベントはこの仕様に含まれていません。これはジェスチャーがプラットフォームやデバイスに依存すること、また特許が関係するために標準化が難しいと考えられているようです。
しかしながら、ジェスチャー関連イベントではなく、「ズームが起こった」「パンした」といった、上位レベルのイベントを策定することが考えられているようです(これも、ズームイン、ズームアウトなど詳細なものではないようで、すこしややこしいですね)。
Touch Events仕様は9月に最終草案を予定しているようです。早めの標準化に期待したいですね。