この文書は「FAQ for HTML5 Last Call」の日本語訳です。
この日本語訳は参考情報です。翻訳において生じた誤りが含まれる可能性があります。
2011年5月25日に、W3C は HTML WG から公開された HTML5 を含むいくつかの草案を "Last Call" として発表しました。この FAQ は Last Call の発表に関する質問に答えるものです。HTML5 の Last Call に関するプレスリリースもお読みください。
いいえ。
W3C は HTML5 が 2014年に W3C 勧告となると予測しています。
2011年5月25日に、HTML5 は Last Call 期間に入りました。この期間は技術的な要件や依存性について広くレビューを募る期間です。
HTML5 に大きな変更がなければ、HTML WG は Last Call の課題が解決され次第 HTML5 を勧告候補として公開できるでしょう。仕様に変更がある場合は、Last Call に差し戻されるでしょう。W3C は Last Call の課題を解決する結果として仕様に変更があると考えています。
Last Call やその次の状態については HTML WG の chair が発表したタイムラインをご覧ください。
いいえ。主要な機能は現時点でよく固まっていますが、いくつかの機能、とくにアクセシビリティが関わるものに未解決の課題があります。HTML WG はこれらの課題を Last Call 中に解決します。HTML WG は新しい機能の追加は見込んでいません。
Last Call 前から寄せられ、HTML WG が Last Call 中に解決する課題は、Last Call 草案のステータスに関するセクションに列挙されています。
W3C はアクセシブルな Web の実現にしています。今回の発表に関するプレスリリースに、W3C の Director のコメントがありますので、そちらをお読みください。仕様を W3C 勧告に進めるため、HTML WG はアクセシビリティに関する課題について、Director の同意が得られるように解決します。
HTML WG の chair は HTML Working Group Decision Policy を適用して裁定を行います。(Decision Policy はグループの経験をふまえ継続的に改正されます。)
はい、HTML WG への参加の手引きをお読みください。
はい。W3C は仕様へのコメントを最初の公開草案時から受け付けています。Last Call は仕様への幅広いレビューをコミュニティに知らせるための機会です。コメントの方法は各仕様書に書かれています。
はい。実装や安定性はそれぞれ異なりますが、多くの機能がすでに使われています。現在ある制限・制約を知り、フォールバックを提供すれば今からでも HTML5 を使えます。W3C は HTML5 の利用経験からくるフィードバックを歓迎しています。また、相互運用性を向上させるために HTML5 test effort への協力も大歓迎です。