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Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。

2009年4月24日

CSS 2.1とメディアクエリーの勧告候補が公開

フロントエンド・エンジニア 矢倉

CSS WGより、CSS 2.1の勧告候補とメディアクエリーの勧告候補が公開されました。

CSS 2.1 CR

CSS 2.1は一つ前のドラフトも勧告候補でしたので、今回はそれが更新されたことになります。前回から何が変わったかについては、“Errata since the Candidate Recommendation of July 2007”というセクションにまとめられています。大きな変更というものではなく、部分的に文章を明確に書き直すといった編集がほとんどを占めているようです。

更新の理由としては、実装からのフィードバックが寄せられ仕様の完成度が上がったことで、前回の勧告候補との差異が大きくなったことが大きいようです。また、2年弱経過していることで作業が進んでいないのではという懸念が開発者やデザイナーの中で広がらないように、といういともあったようです。

検討事項がいくつか残っていますし、今後もまた増えるのではないかと思います。ただ、仕様はテストケースを作成し評価するという、勧告へあと一歩という段階まで来ています。

メディアクエリー

メディアクエリーは2006年に一度勧告候補となっていますが、その後実装が進んだこともあり、昨年末に最終草案に差し戻されています。

どのような仕様であるかは、以前「メディアクエリーの最終草案が公開」という記事を公開していますので、そちらを読んでいただければと思います。

また、以前より公開していた、仕様書の日本語訳も更新しています。

残るのはテストケースの作成ですが、こちらもOperaをはじめとして各ベンダーがコミットしており、そこまで時間がかからないものと思われます。勧告候補の期間は最低6ヶ月とされているため、年内の勧告はむつかしいかもしれませんが、来年の今頃には勧告されていることを期待したいです。

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2009年4月23日

Last Callに向け進むHTML5

フロントエンド・エンジニア 矢倉

HTML5の新しい草案が、本日公開されました。

いつもの通り、変更点の日本語訳を更新しています。

前回の草案との差異から、気になったものを取り上げてみます。

さて、前回の草案が2月12日公開ということから、2ヶ月ちょっとでの更新となります。前回の草案については8ヶ月も間があったわけですが、いったいこの早期の更新は何を意味するのでしょうか。

制作者のためのHTML5

ひとつは、仕様書に大きな手が加わったことです。

HTML5の仕様書は、「実装要件」と「制作者の要件」というターゲットの異なる項目をひとまとめにしているため、特に制作者にとって読みにくいものとなっていました。制作者のための補足文書についても作業が行われているのですが、まだ草案にはなっていません。

そこで今回、「制作者むけの文書」と「実装要件を明確にする文書」というふたつの代替スタイルシートが追加されました。

Complete specification
これまでと同じものです。こちらが規定のスタイルシートになっています。
Author documentation only
制作者に関係する要件のみを表示させるスタイルシートです。
Highlight implementation requirements
実装要件について述べた箇所の背景色が変化します。

“Author documentation only”を選ぶと、ある程度文書がコンパクトになります。要素の意味定義のみを知りたいという場合には、このスタイルシートがとても役に立ちます。

機能の分離

もうひとつは、HTML5で定義されていた機能のいくつかが分離されたことにあります。

今回のドラフトでは、Web Sockets, Web Storage, Server-Sent Eventsの3つが分離されました。これらはWeb Applications WGに移管され、以前に分離されたWeb Workersとあわせて、おなじく今日、草案が公開されています。

HTML5には他にもいくつか、分離される可能性のある仕様が存在しています。リソース不足やそのものの策定状況などもあるので時期などは分かりませんが、今後も移管などの動きは行われると考えています。

Last Callは今年10月?

HTML WGは現在、HTML5をLast Call(最終案内)とするための作業を行っています。Last CallはWG内でひととおり作業を終了したことを示す段階なので、現在HTML WG内で検討している課題について解決することが急務となります。

最終草案として出せる段階になるのは、今年の10月と予想されています。とはいえ最終草案ですので、勧告候補や実装、勧告までにはさらに長い長い年月がかかるでしょう。2010年9月の勧告ということはありませんが、実装が既に始まっている機能もあるため、CSS 2.1のように「勧告まではいかないけれど、安定している」状態が長く続くのではないかと思っています。

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2009年4月21日

Operaの「Web Standards Curriculum」日本語訳に協力

フロントエンド・エンジニア 木達

Web Standards Curriculum」とは、Web標準の普及と啓発に積極的なブラウザベンダーのOpera Software社(以下「Opera社」)が公開しているカリキュラムです。HTMLやCSSを含め、Web標準に基づくデザインを初心者が学ぶには、大変有用な内容となっています。

同カリキュラムは英語で執筆された50以上の記事から構成されていますが、当Blogの記事「OperaのWeb標準カリキュラムに複数の翻訳版が登場」でご紹介したように、複数の言語に翻訳され始めています。

このたびミツエーリンクスは、Opera社の協力のもと、同カリキュラムの日本語訳に着手することになりました。翻訳した記事は、双方のWebサイト上で公開されます。すべての記事の公開までには、かなりの時間を要するかもしれませんが、逐次公開を実施する予定です。

今後、同カリキュラムがより多くの方々にご活用いただけるようになることと思います。ご期待ください。

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2009年4月17日

CSSの実装状況を知るには?

フロントエンド・エンジニア 矢倉

当BlogではHTML5やCSS3などの策定状況をお伝えしていますが、実装状況についてはあまり触れていませんでした。というわけで、今回は実装状況を調べるためのリソースを取り上げてみようと思います。

Firefox

Firefoxについては、開発者のDavid Baronが、CSS WGのメーリングリストに“CSS implementation status reports (and a first one from Mozilla)”というメールを投稿しています。Firefox 3.5とその次のバージョンについて、実装している機能と実装されていない機能がまとめられています。

Davidは「実装状況や今後のプランなどを共有して、より相互運用性を高めよう」という考えのもとこの企画をはじめたようで、メールでは今後実装を考えているモジュールについても触れられています。

Firefoxは他にも、Mozilla CSS support chartFirefox 3.5 for developersといった文書を公開しています。

Safari, (Google Chrome)

Safariについては、Safari CSS Referenceにてプロパティごとの実装状況を知ることができます。モジュールごとの実装状況をさっと把握することはできませんが、カテゴリーごとに分かれているのでそこまで手間はかからないでしょう。

なお、Google Chromeについては同じWebKitを利用していることもあり、多くの部分でこのリファレンスを参照することができます。WebKitのバージョンが若干異なりますが、Chrome 1.0はSafari 3.2に、Chrome 2.0はSafari 4.0に相当すると現在は考えてよいでしょう。

Opera

Operaの実装状況はWeb specifications supportというページにて、バージョン毎の実装状況を知ることができます。

現在公開されているものの中で一番新しいものは、Web specifications supported in Opera Presto 2.1.1で、これはOpera 9.6に相当します。セレクターやプロパティについては別途表を用意するなど、とても丁寧なつくりになっています。Opera 10.0でさらに拡充されるでしょうから、とても楽しみです。

Internet Explorer

Internet Explorerについては、CSS Compatibility and Internet Explorerで、各バージョンの対応状況をプロパティごとに確認できるようになっています。MSDN Libraryには他にもIE固有のプロパティやDOMに関する技術文書も公開されています。

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2009年4月 9日

CSS Naked Day

フロントエンド・エンジニア 木達

本日はCSS Naked Dayです。

当Web標準Blogは一昨年、昨年と続けてこのイベントに参加してきましたが、今年も参加をし、4月9日のあいだは制作者スタイルシートを非適用とします。同イベントに興味をお持ちの方は、過去の記事を参照してください。

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2009年4月 8日

iPhone/Android版GmailがHTML5を利用

フロントエンド・エンジニア 矢倉

Official Gmail Blogの“A new mobile Gmail experience for iPhone and Android”というポストにて、新しいiPhone/Android版のGmailが発表されています。インターフェースの刷新もさることながら、HTML5の機能を利用したと書かれていることが興味を引きました。

利用している機能は、canvasクライアントサイドストレージで、canvasはスピナー(ロード中にくるくる回るもの)に、ストレージはオフライン用のデータ格納に用いられているようです。canvasはMozillaのBespinでもインターフェースの描画に使われており、アプリケーションのUIに利用する例が今後も増えてきそうです。

インターフェース面でも、border-imageやCSS Transitionsなど新しい機能を使用しているようです。また画像はdata: URIを利用するなど、HTTPリクエストを最小限に抑えていることも確認できました。

HTML5の採用については、Google Code Blogの“HTML5 and WebKit pave the way for mobile web applications”というポストでも触れられています。これまでのJava MEによるアプリケーションに加え、サーバーサイドから提供するWebアプリケーションを考えたとき、初期のAndroidが搭載していたWebKitの表現能力に注目し、HTML5の採用に至ったと書かれています。

HTML5やCSS3は実装状況がまだブラウザーによって異なるため、通常のWeb版で利用するにはまだクロスブラウザー対応の手間もあり、現実的ではないでしょう。しかし、今回のモバイル版Gmailのように、同じレンダリングエンジンを採用するデバイスのみの展開であれば、そのような制限はなくなり、かなり自由にアプリケーションを構築することができるでしょう。

HTML5やCSS3は、モバイル方面から広がってゆくのかもしれませんね。

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2009年4月 3日

2009年3月のW3C

フロントエンド・エンジニア 矢倉

Selectors Level 3の最終草案

Selectors Level 3の最終草案が3月10日に公開されました。

3年3ヶ月ぶりの更新ですが、::selection擬似要素の削除以外は、仕様の明確化がおこなわれたのみです。実装もほぼ完成に近い状態まできていることから、今後はスムーズに勧告に向かうのではないかと思っています。

Cross-Origin Resource Sharing

Cross-Origin Resource Sharing (CORS)の草案が3月17日に公開されました。

この仕様、昨年まで「Access Control for Cross-Site Requests」と呼ばれていたものです。「アクセスコントロール」や「クロスサイトリクエスト」といった言葉がセキュリティ関連の仕様を想起させるといった理由から、名前が改められました。

定義されているHTTPヘッダーの名前などは変わっていません。編集的な変更が多岐にわたって行われているようです。

CSS Visual Effects

3月20日に、CSS3の視覚効果をおこなうモジュールが4つ公開されました。

これはWebKitが独自に実装していたプロパティですが、CSS WGに受け入れられW3Cの方で策定されることになりました。TransformsなどはGeckoでも実装が進められており、今後の展開が期待されます。

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