CSS 2.1とメディアクエリーの勧告候補が公開
CSS WGより、CSS 2.1の勧告候補とメディアクエリーの勧告候補が公開されました。
CSS 2.1 CR
CSS 2.1は一つ前のドラフトも勧告候補でしたので、今回はそれが更新されたことになります。前回から何が変わったかについては、“Errata since the Candidate Recommendation of July 2007”というセクションにまとめられています。大きな変更というものではなく、部分的に文章を明確に書き直すといった編集がほとんどを占めているようです。
更新の理由としては、実装からのフィードバックが寄せられ仕様の完成度が上がったことで、前回の勧告候補との差異が大きくなったことが大きいようです。また、2年弱経過していることで作業が進んでいないのではという懸念が開発者やデザイナーの中で広がらないように、といういともあったようです。
検討事項がいくつか残っていますし、今後もまた増えるのではないかと思います。ただ、仕様はテストケースを作成し評価するという、勧告へあと一歩という段階まで来ています。
メディアクエリー
メディアクエリーは2006年に一度勧告候補となっていますが、その後実装が進んだこともあり、昨年末に最終草案に差し戻されています。
どのような仕様であるかは、以前「メディアクエリーの最終草案が公開」という記事を公開していますので、そちらを読んでいただければと思います。
また、以前より公開していた、仕様書の日本語訳も更新しています。
残るのはテストケースの作成ですが、こちらもOperaをはじめとして各ベンダーがコミットしており、そこまで時間がかからないものと思われます。勧告候補の期間は最低6ヶ月とされているため、年内の勧告はむつかしいかもしれませんが、来年の今頃には勧告されていることを期待したいです。