WaSPカリキュラム・フレームワークのお知らせ
2008年7月31日
Steph Troeth著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Announcing the WaSP Curriculum Framework」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
2008年3月より、WaSPの教育タスクフォースでは、カリキュラム・フレームワークについて作業を進めています。これは、Webの専門家を目指す人が習得し、以後のキャリアに備えるためのスキルセットや能力を識別することを目的としたツール、そして教師と学生の双方を手助けするようなリソースからなります。
Chris Millsと彼のチームが、素晴らしいOperaのWeb標準カリキュラムに取り組んでいたのと並行して、教育タスクフォースは今年の3月から、その補完的なプロジェクトとして「WaSPカリキュラム・フレームワーク」の作業に着手しました。私たちのフレームワークは、Webの専門家を目指す人が習得し、以後のキャリアに備えるためのスキルセットや能力を識別することを目的としています。
私たちは、そうした能力向けの教材を識別したり包括するのを助けるべく、大学や専門学校等における既存のプログラムに速やかに適合できる、一連の基礎教育コースを作成しています。
このフレームワークは、以下のものを含む予定です:
- コース概要
- 各コースに先立って学生が何を学ぶべきかを示す、推奨されるコース間の従属関係
- 合格点を得るうえで学生が習得しなければならないことを説明した教材
- 学生の各能力の獲得度合いを教師が知ることのできる、宿題やテスト課題のアイデア
- OperaのWeb標準カリキュラムや他の信頼できるソースからのものを含む、推薦図書や推薦記事
- 教師と学生の双方を手助けする、各コース個別の参考リソースやツール、ユーティリティのリスト
なぜフレームワークと呼ばれるのでしょう?Web技術を要素分解していくと、求められるスキルセットが急速に変化すること、この教材を使い勝手の良いものとし続けるのに最も良い方法は、教育コミュニティに属する人々の技能や経験でもってその価値を高めることに気づきました。私たちはこのカリキュラム・フレームワークが、求められるスキルの知識ベースとして「生きたカリキュラム」になることを期待しています。
フレームワークは、それぞれの授業に特化した課題や学習モジュールを開発する世界中の教師たちを助けるための、数々のガイドラインを含むでしょう。個別に作られた教材については、WaSPカリキュラム・フレームワークに提供され、将来的にプロジェクトに含めるかが検討されます。
私たちはまた、このカリキュラム・フレームワークを可能な限り包括的なものとすべく、他の組織や団体と結びつこうと積極的に活動しています。
2009年3月に最初のリリースを迎えるべく、皆さんのなかからフレームワークにコンテンツを提供してくれる参加者を募集します。差し当たって、あなたの考えを共有したり議論に参加するには、WaSP教育タスクフォースがFacebook上に作ったグループに参加してください。もちろん、もしFacebookに入っていなければ、公開メーリングリストも用意しています。