Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。
なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。
2008年04月25日
今週のW3C (2008-04-25)
フロントエンド・エンジニア 矢倉
XMLHttpRequestが最終草案に
Web API WGより、XMLHttpRequestの最終草案が公開されました。Webアプリケーションにおいてはおなじみのものとなっていますが、標準化については遅れていました。
なお、平行して上位レベルであるXMLHttpRequest Level 2の策定も始まっています。現在のXMLHttpRequestを拡張し、クロスサイトな通信を行うための仕組みなどが導入される予定です。
SVG WGの再スタートとSVG Interest Group
SVG関連の仕様策定を行ってきたSVG WGが、HTML WGのように公開グループとして再スタートを切りました。
進行中のSVG 1.2をはじめとする仕様を策定し、勧告する予定です。
また、SVGに関する幅広い情報交換と普及のため、新たにSVG Interest Groupもスタートしました。こちらはSVGに関するガイドラインなどの作成を行う予定となっています。
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2008年04月25日
モバイル機器向けのAcidテスト
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年4月16日
Jeremy Keith著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「This is your mobile device on Acid」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
W3CのモバイルWebイニシアチブ テストスイートワーキンググループは、モバイル機器向けの新しいテストスイートを公開しました。Acidテストの思想を汲んで、テスト結果は簡単に見た目で確認できるようになっています。緑色の四角は望ましい状態を示し、赤色の四角はある機能がサポートされていないことを示します。
お手持ちのモバイル機器からアクセスすべきURLは、http://dev.w3.org/2008/mobile-test/test.htmlです。
これでは文字数的に入力が手間でしょうから、短いバージョンのURLとしてhttp://tinyurl.com/37e33pがあります。
そのURLを覚えるのも難しい向きのために、私はhttp://icanhaz.com/wtというURLを用意しました(「wt」は「web test」の略語ですけど、その文字列を選んだ真意は、短くなおかつT9キーボードにおいて9キーと8キーを押したときに表示される最初の文字の組み合わせだからです)。
あるいは、もしあなたの携帯電話がQRコードに対応しているのであれば、指を休めてカメラをこの画像に向けてください。
お手持ちの機器でテストを実行し、結果の画面キャプチャをwww-archive@w3.orgに送れば、スクリーンショット・ギャラリーに加えられることでしょう。テストそのものにフィードバックをしたければ、メーリングリスト(public-mwts@w3.org)上の議論に参加してください。まず最初にテスト解説書を読むことをお忘れなく。
テストの準備はよいですか?位置について、よーいドン!
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2008年04月24日
Web標準における「相互運用性」とは
フロントエンド・エンジニア 矢倉
HTML 5をはじめとするWeb標準を語るときに、「相互運用性(interoperability)」という言葉をよく目にします。Web標準において、この言葉はどのような意味をもつのでしょうか。
Web標準における相互運用性は「動作する環境の違いを意識することなく、あるものが機能する状態」を表します。たとえば、Web標準への準拠を意識しているブラウザであれば、仕様どおりにCSSを記述することで、どのブラウザでも同じレイアウトを再現することができます。
相互運用性があるからこそ、Web標準は機能します。W3Cにおける相互運用性確保の取り組みとして、CSS 2.1やHTML 5の策定において、実装を行うブラウザベンダからのフィードバックを仕様に反映するなどを行っています。
また、仕様を策定するにあたり、すでに普及したものをデファクト標準として定義することも行っています。先日最終草案となった、XMLHttpRequestなどがその一例でしょう。
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2008年04月18日
今週のW3C (2008-04-18)
フロントエンド・エンジニア 矢倉
OWL 2
Webオントロジーを記述するための言語「OWL」の新バージョン、「OWL 2」の草案が公開されました。
Six OWL 2 Drafts Published (W3C News)
オントロジーはセマンティックWebにおいて重要な「意味」の定義を行います。OWL 2では新しい構文の導入やOWL 1へのフィードバックが反映されています。
Requirements of Japanese Text Layout
CSSやXSLなどで、日本語による組版を行うときの要件をまとめた、Requirements of Japanese Text Layoutの草案が公開されました。日本語組版という主題のためか、W3Cとしてはたぶん初めて日本語による仕様「日本語組版処理の要件」も公開されています。
XHTML Role Attribute Module
XHTMLで要素の役割を示すための role 属性を定義する、XHTML Role Moduleの二度目の最終草案が公開されました。
前回の最終草案より日本語に訳したものを公開しています。今回も、新しい草案に対応した訳「XHTML Role 属性モジュール」を用意しました。
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2008年04月18日
XHTML Media Types改訂の動き
フロントエンド・エンジニア 矢倉
XHTML文書では、「text/html」「application/xhtml+xml」「application/xml」「text/xml」という四種類のメディア型が利用可能となっています。しかしながら、XHTMLのバージョンや後方互換性の度合いにより、利用できるメディア型が制限されます。
この違いを説明するのが、6年前に公開された「XHTML Media Types」というノートです。そして先月より、このノートの改訂作業が始まっています。
2002年版のXHTML Media Typesでは、次のフォーマットに対してどのメディア型が使用可能かを定義していました。
- HTML 4
- HTMLと互換性のあるXHTML 1.0
- そのほかのXHTML 1.0
- XHTML 1.1とXHTML Basic
- MathMLを組み込んだXHTML
しかし、最近になってWAI-ARIAやRDFaといった、拡張されたXHTMLが登場するようになりました。これらの拡張に対応し、また実装との互換性についても見直しを行うために改訂が行われています。
作業中の内部草案では、「XHTMLファミリ」という分類を基本とし、次のような分類とメディア型との関係について語られています。
- HTML 4
- HTMLと互換性のあるXHTML ファミリ
- そのほかのXHTML ファミリ
- 拡張を組み込んだXHTML ファミリ
「XHTML 1.1に組み込まれる<ruby>などはどの分類に入るのか」など、いくつか整合性の取れていない部分があるため、公開や改訂終了にはまだ時間がかかるのではないかと思います。草案の公開時や、詳しい情報が入り次第、改めて報告いたします。
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2008年04月11日
今週のW3C (2008-04-11)
フロントエンド・エンジニア 矢倉
XLink 1.1
XLink 1.1の最終草案が公開されました。
XLinkでは、XML文書でリンクを表現するための汎用属性を定義しています。SVGやXBRLなどで利用されています。
CURIE Syntax 1.0
CURIE Syntax 1.0の最新草案が公開されました。CURIE (Compact URI) とは、URIをXML名前空間の様に「接頭辞:参照」という形で表すことができます。
たとえば、CSS仕様の最新版へのURI(http://www.w3.org/TR/CSS)は http://www.w3.org/TR/を「w3c」という接頭辞で定義することで、[w3c:CSS] というCURIEにて表すことができます。
CURIEは現在策定中のRDFaなどで利用されています。
Cool URIs for the Semantic Web
セマンティックWebで用いられる、「実世界のもの」に付加されるURIをどうHTTPで表すかをまとめた文書、「Cool URIs for the Semantic Web」の正式版が公開されました。先月の下旬に最終草案となったばかりでしたが、文書を策定していた分科会の活動終了につき、分科会ノート(Interest Group Note)として公開されました。
分科会ノートの公開にあわせ、以前より行っていた翻訳も更新しました。「セマンティック Web のためのクールな URI」という訳題で公開しています。
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2008年04月09日
<body>を露わにすること、それを愛するということ
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年4月7日
Christopher Schmitt著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Showing Off My <body> and Loving It」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
カジュアルデーに人々が薄着になるぐらいでは無反応の私も、裸の日(Naked Day)なんて言葉を聞いたら、その話題には食いつかざるをえません。
3回目を迎えるCSS Naked Dayは、4月9日の水曜日に催されます。この年に一度のイベントは、デザイナーや開発者がWebサイトからすべてのスタイルシートを取り除き、Web標準の一部を成すPOSHという考え方を広めることを意図しています。デザインを脱ぎ去ることで、表現とコンテンツの分離というコンセプトを強く打ち出すことができます。
参加するには、単に水曜日のあいだ、あなたのWebサイトでスタイルシートを参照している箇所を削除もしくはコメントアウトするだけです。
自己顕示欲のある方は、その脱いだページを公式イベントサイトで宣伝することもできます。また同サイトでは、当日にスタイルシートへの参照を自動的に削除するPHPスクリプトも公開されています。
なぜWaSPは脱がないのか?
Web Standards Projectのサイトは日々好奇心が強く、しかしWeb標準には不慣れで、POSHや段階的拡充といった考え方をまだ理解していないかもしれない人々からの、数多くのアクセスがあります。私たちは彼らに、スタイル付けされた状態のサイトを見せることで、こうした考え方が実際に機能する様を目の当たりにできるようにしておきたいと思います。なかには疑わしく思う人もいるかもしれませんが、ズボンをはいたままでもそれを教えることは難しいけれど、<body>を露わにした状態でよりかは、ずっと楽なのです。
人気がある多くのWeb開発ツール(Internet Explorer Developer ToolbarやFirefox/Flock、Seamonkey用のWeb Developer Toolbarを含む)では、ユーザが簡単にCSSを無効化する機能を備えていますから、スタイル付けされていないのと同じ表示を目にすることは、一日だけでなくともいつでもできます。
そういうわけで、WaSPのサイトがどのように構造化されているかを見るなら、それらのツールを使ってください。そして、この水曜日にCSS Naked Dayを楽しむことを、お忘れなく。
(訳注:ちなみに当Web標準Blogは昨年に引き続き今年もCSS Naked Dayに参加し、4月9日のあいだは制作者スタイルシートを適用しないようにしています。)
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2008年04月09日
CSS Variablesの提案
フロントエンド・エンジニア 矢倉
CSS WGのco-chairであるDaniel Glazmanと、AppleのDavid Hyattにより、CSS Variablesという提案書が公開されました。古くからあった「CSSで変数を使う」という要望が、かなえられるかもしれません。
現在の提案書では、変数を定義する@variableという新しい@規則と、それらにアクセスするいくつかのCSS Object Modelインターフェースが用意されています。構文は、実装からのフィードバックや、他の仕様との整合性をとる間に変更される可能性が充分にあるでしょう。
CSS Variablesは、8月からスタートする新しいCSS WGの期間中に草案化されるものと考えています。WebKitの開発者であるHyattが編集者として参加していることもあり、早期の実装が期待されます。
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2008年04月08日
Acid3、23日間でパス!
フロントエンド・エンジニア 木達
2008年4月7日
Kimberly Blessing著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Acid3 Passed in 23 Days!」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
Web Standards ProjectがAcid3ブラウザテストを公開したのは3月3日のことです。そして3月26日、2つのブラウザベンダーから、それぞれのビルドがテストをパスした旨の報告がありました。
WaSPがAcid3ブラウザテストをアナウンスしたのは、1ヶ月と少し前のことです。そのとき既に、ブラウザベンダーのいくつかは非常に積極的にテストをパスしようとしていたことを私たちは知っていました。知らなかったのは、パスするまでに一体どれだけの時間がかかるのか、ということです。
テストを設計したIan Hicksonは「Acid2をリリースしたとき、それが初めてパスされるまで約2週間かかりました。Acid3は、より複雑になった一連の指示から構成されています。私は8月より前にブラウザがAcid3をパスするのは期待できないと思いましたし、ましてや1ヶ月以内にパスするなんて思いませんでした。」と彼のBlogのなかで記しています。
とにかく今や私たちは知りました、1つのみならず2つのブラウザがそのテストをパスするまで一ヶ月もかからなかったということを。3月26日、WebKitチームは彼らの公開ビルドがミニテストで100点満点を獲得したことを知らせました。Operaは内部ビルドが同日テストをパスしたことをアナウンス、またそのビルドを28日にはリリースしています。どちらのブラウザも、おめでとうございます!
先月、私たちはこのテストに関し、多くのフィードバックや質問をいただきました。いくつかのバグが発見・解決されたことに関し、当サイトの読者ならびにブラウザ開発者の皆さんには感謝しています。その結果として加えられた変更については、Ianの投稿記事である主な変更点でリストアップされていますので、そちらをお読みください。
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2008年04月03日
今週のW3C (2008-04-03)
フロントエンド・エンジニア 矢倉
POWDER: Grouping of Resources
複数のURIに対しメタ情報を付加する仕様「POWDER」のグループ化に関する文書「POWDER: Grouping of Resources」の新しい草案が公開されました。
POWDER GRでは、URIのホストやスキームはもちろん、IPレンジや正規表現など様々な方法から条件を指定し、URIのグループ化を行うことができます。
XSL 2.0 Requirements
「XSL 2.0 Requirements」の草案が公開されました。
XSLとは昨年勧告されたXSLTではなく、組版のためのXMLスタイルシート言語であり、XSL-FO (Formatting Objects)と呼ばれています。公開されたこの文書は、より洗練された組版の指定方法と、日本語組版をはじめとした国際化への対応に関する要件が書かれています。
XML Query (XQuery) 1.1 Use Cases
「XQuery 1.1 Use Cases」の最初の草案が公開されました。XQuery 1.1でどのようなことができるのか、想定事例がいくつか公開されています。
XQuery Scripting Extension 1.0
「XQuery Scripting Extension 1.0」の草案が、ユースケース草案である「XQuery Scripting Extension 1.0 Use Cases」とともに公開されました。XQueryの中で手続き的な処理を行えるようにする拡張とのことです。
