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Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。

2007年10月24日

『Webアクセシビリティ』出版記念セミナーのご案内

フロントエンド・エンジニア 木達

明後日の10月26日、「Webアクセシビリティ 〜標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践〜」という書籍が毎日コミュニケーションズより出版されます。本書は「Web Accessibility: Web Standards and Regulatory Compliance Cover Image」の日本語翻訳版であり、翻訳はUAI研究会によるものです。弊社はITRC会員として本研究会の活動に参加しており、アクセシビリティエンジニアである中村も、翻訳者の一人として参加しました。

本書の出版を記念し、UAI研究会の主催と弊社の協賛のもと、『Webアクセシビリティ』出版記念セミナーを11月9日に開催することになりました。本書は(X)HTMLやCSSといったWeb標準仕様に関する内容はもちろんのこと、非常に幅広くWebアクセシビリティを包括しておりますが、この場をお借りしてセミナーを告知させていただきます。

セミナー概要

対象:
Webアクセシビリティに関心のあるサイト運営者、Web制作者
日時:
11月9日(金)13:30〜17:30(13:00受付開始)
会場:
(株)ミツエーリンクス・セミナールーム
主催:
ITRC UAI研究会
協賛:
(株)ミツエーリンクス
定員:
50名(先着順)
参加費:
ITRC会員:
1,000円(ITRC会員組織ごとに,本を1冊進呈します.)
一般(書籍込み):
6,000円(書籍持参の方は,2,000円)
情報保証:
必要に応じて準備する予定ですが、ご希望にこたえられないこともございますので、ご了承ください。

詳細や参加のお申し込みは、『Webアクセシビリティ』出版記念セミナーをご覧ください。

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2007年10月23日

CSS仕様の現状と今後を記すCSS Snapshots

フロントエンド・エンジニア 矢倉

CSS 2.1やいくつかのCSS3モジュールの現状を解説した、CSS Snapshot 2007という文書が公開されています。

CSS2の勧告以降、CSSワーキンググループはその改訂版であるCSS 2.1と、CSSを機能ごとに分割し発展させたCSS3モジュールを開発してきました。しかし、仕様の数が増え、またその進捗や実装にばらつきがあり、どの仕様が現在利用できるものなのかが分からなくなっていました。

このため、CSSワーキンググループに対し、現在利用できる仕様をまとめた「CSS 2.2」を定義してほしいという要望が集まりました。CSS Snapshot 2007は、安定とみなされる仕様を紹介することで、現在「CSS仕様」が何を指すのかを紹介し、この要望にこたえようとしています。

CSS Snapshot 2007は現在草案段階ですが、勧告候補となる頃には、次の仕様がCSSを構成するものになると定義しています。

CSS 2.1やCSS3 Colorは実装がすすんでおり、またCSS3セレクタも一部のブラウザが完全対応するなど、現状に即した仕様の選び方であるように感じます。となれば、これら4つの仕様やこのSnapshot 2007の勧告も、そう遠くはないのかもしれません。

さて、このCSS Snapshotには "2007" と年号がついています。これはどうやら、2008年版も考えられているからのようです。CSSワーキンググループのBlogに、CSS Snapshot 2008を示唆する注釈が書かれています。それによると、2008年版にはCSS3 Paged MediaMedia Queriesが検討されており、また進行度合いにより、CSS3 RubyCSS3 Backgrounds and Bordersも含まれる可能性があるようです。

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2007年10月19日

ウィジェットの処理方法を規定するWidgets 1.0

フロントエンド・エンジニア 矢倉

W3CのWeb Application Formatsワーキンググループより、新しいWidgets 1.0の草案が公開されています。

「ウィジェット」や「ガジェット」と呼ばれるHTML、XML、JavaScriptなどにより開発される簡易アプリケーションが近年注目されています。Apple、Google、Microsoft、Opera、Yahoo!などさまざまな企業が実行・開発環境を提供し、最近ではFacebookなどWebサイト上で動作するものも登場しています。

しかしながら、これらウィジェットの仕様はウィジェットベンダが独自に開発したものであり、標準化がなされていません。このため、ある規格で作成したウィジェットを、別の会社のウィジェットエンジン(実行環境)では動かすことができないのです。

Widgets 1.0という仕様は、それらウィジェットの非互換に対処するべく策定されています。しかし、多くのW3C仕様にみられる、フォーマットの標準化を出来るだけ抑えようとしているのが、この仕様の特徴でしょうか。

Widgets 1.0では、ウィジェットを格納するzipファイルの形式、ウィジェットのメタ情報(名前や説明、ライセンスなど)を格納するファイルフォーマット、アプリケーションを実行するまでの手順、ウィジェットのサイズ変更や移動に用いるDOM API、デジタル署名などが定義されています。これらは各ベンダのウィジェット仕様に共通に見られるものを調べ、その結果としてまとめられたものです。

各ウィジェットのフォーマットを統一するのではなく、それらをどう処理するかを規定することで、互換性を確保しようとしているのです。確かに、ベンダごとに異なるウィジェットの記述方法を、普及した後に統一するよりも、現実的な解決方法であるように感じます。

2番目の草案ということもあり、まだ定義されていない部分や、単一の実装に依存している箇所も見られます。今後の改善に注目したいと思います。

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2007年10月09日

XHTML Role属性モジュールが最終草案に

フロントエンド・エンジニア 矢倉

XHTML2ワーキンググループは先週末、XHTML Role Attribute Moduleの最終草案を公開しました。

値に「コンパクトURI (CURIE)」という特殊なURIを用いるrole属性は、ARIAの実装において重要な技術です(「アクセシブルなRIAとHTML 5の関わり」もご覧ください)。また、値が文字列であるclass属性とは違い、要素の意味を決定することが可能となります。

WAI-ARIAやrole属性の実装ですが、Firefoxで限定的に始まっているようです。Mozilla Developer CenterのARIA: Accessible Rich Internet Applicationsというページでは、WAI-ARIAの概要やrole属性を用いた多くのコードサンプルが公開されています。

さて、role属性やWAI-ARIA、どちらも今後のWebにとって注目すべき技術であると考えているのですが、策定中の仕様ということもあるのか日本語での情報はまだまだ少ないようです。というわけで、Role属性仕様を日本語に翻訳してみました。

XHTML Role 属性モジュール (2007年10月4日版の邦訳)

最終草案以前の文書については、XHTMLRoleAttributeModule - 徒委記に2006年7月版の日本語訳があるようです。しかしどちらの翻訳も、正式な仕様ではないことにご注意ください。

Web標準Blogでは今後も、HTML 5やXHTML 2.0など、これからのWeb標準仕様に関する情報提供を行なっていきます。また、このRole属性モジュールのように他のW3C仕様についても、翻訳を行ない公開したいと考えています。ご期待ください。

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2007年10月09日

次期Internet ExplorerへのWeb標準対応に関するフィードバックフォーラム

フロントエンド・エンジニア 木達

ご紹介が遅れてしまいましたが、「次期Internet ExplorerへのWeb標準対応に関するフィードバックフォーラム」が開始されています。これは過去にWeb標準の日々Mozilla 24といったイベントを通じて予告されてきたものですが、Internet Explorerの次のバージョンに対して、より早い段階からニーズを汲み取ろうという意図の基に企画されたものです。

IEは今後もWeb標準準拠を指向して開発が続けられるものと期待されていますが、その動きを推進するための活動に参加することのできる、素晴らしい機会ではないかと思います。参加するための具体的な手続き等については、Web標準フィードバックプログラムフォーラム参加方法をご覧ください。また参加にあたっては、Windows Live IDをお持ちであることが前提となりますので、ご注意ください。

マイクロソフト ディベロップメント株式会社のウィンドウズ開発統括部にお勤めで、日本のユーザーからのフィードバックを製品に反映させるための活動を行っていらっしゃる五寳氏のBlog記事「徒然 SBS - TUREZURE SBS: Mozilla24 イベントを終えて」も、参考にご覧ください。

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2007年10月09日

Targetは教育を受けることになるでしょうか?

フロントエンド・エンジニア 木達

2007年10月5日
Aaron Gustafson著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Will Target get schooled?」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

昨日、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所は、Targetに対するNFBの訴えを、視覚障害を持つ全米のインターネットユーザにとっての集団訴訟と認め、またTarget.comのようなWebサイトはカリフォルニア州法に照らしてアクセシブルでなければならないとしました。

2006年2月、全米視覚障害者協会(NFB)はTargetが非アクセシブルなWebサイトを運営していることについて訴訟を起こしました。その一ヶ月後、裁判の場は(Targetからの要求により)連邦裁判所へと移り、そして同年9月にTargetの棄却請求が却下されてから、NFBは集団訴訟として認可されるべく活動を始めました。

ほぼ一年のあいだ目立った動きはありませんでしたが、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所のMarilyn Hall Patel裁判官は、これを集団訴訟と認めました。これはすなわち、Target.comにアクセスを試みる全米の全視覚障害者が原告になる、ということを意味します。また裁判官は別途、カリフォルニア州に住む視覚障害者にとっての訴訟と認め、サイトが非アクセシブルであることは連邦法だけでなく州法にも違反しているかもしれない、としました。

DerekMattが述べているように、これは米国におけるWebアクセシビリティの画期的事例となるかもしれません。(少なくとも私にとって)特筆すべきなのは、提訴の取り下げまたは免訴を期待してTargetがWebサイトに(全てについてではないにせよ)修正を加えたにもかかわらず、Patel裁判官はそれを認めなかった、という点です。

今回の判断について、より詳しくはAssociated PressPC WorldArs Technicaで読むことができます。

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2007年10月04日

microformatsの対応状況と今後の展望

フロントエンド・エンジニア 矢倉

「小文字のセマンティックWeb」とも呼ばれ、マークアップに少し手を加えるだけでデータを取り出すことのできるmicroformatsという技術に注目しています。最近では、Googleが自社のBlogサービスであるBloggerにhAtomという、Blogの記事をマークアップするフォーマットを導入したことが話題になっています。microformatsを用いているサービスやWebサイトも増えてきており、今後いっそうの普及が期待されます。

しかし、microformatsがより身近に、また便利になるためにはやはりブラウザ側での対応が重要でしょう。最新のブラウザ、またはこれから出てくるブラウザにおいて、microformatsはどのように受け止められているのでしょうか。

microformatsへの対応に積極的なブラウザとして、Firefoxがあります。次期バージョンのFirefox 3では、microformatsを作成するAPIや、microformatsを見つけるユーザーインターフェースが用意される予定です。また、現バージョンにおいても、Operatorというmicroformatsを見つけ、アプリケーションと連動を行う拡張機能が公開されています。

Operaのmicroformats対応に関しては、Web標準の日々にて行われたブラウザベンダのパネル・ディスカッションからうかがうことができるでしょう。CSOであるCharles McCathieNevile氏は、現在のところ対応について慎重な姿勢をとっているようです。

SafariやInternet Explorerに関しては、特にサポートや注目していると言った情報がありません。しかし、Appleは自社のWebメールサービスにて、hCardというコンタクト情報のフォーマットを採用しています。またMicrosoftも、Live Clipboardというmicroformatsを利用した技術の発表を行っていることから、全社において興味がない、またはサポートしない姿勢をとっているというわけではなさそうです。

このように、ブラウザの対応状況においては各ベンダごとに差があります。しかし、RSSのように、Blogが普及したあとブラウザが対応を行ったというケースもあります。また、ブラウザでなくとも、デスクトップやWebアプリケーションが市場を牽引していくという可能性も否定できません。ある日から急に普及するとは行かないでしょうが、この流れの速いWeb上でいつの間にか身近になっているという状況に、今後向かうのではないかと考えています。

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