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XHTML Role属性モジュールが最終草案に

2007年10月9日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

XHTML2ワーキンググループは先週末、XHTML Role Attribute Moduleの最終草案を公開しました。

値に「コンパクトURI (CURIE)」という特殊なURIを用いるrole属性は、ARIAの実装において重要な技術です(「アクセシブルなRIAとHTML 5の関わり」もご覧ください)。また、値が文字列であるclass属性とは違い、要素の意味を決定することが可能となります。

WAI-ARIAやrole属性の実装ですが、Firefoxで限定的に始まっているようです。Mozilla Developer CenterのARIA: Accessible Rich Internet Applicationsというページでは、WAI-ARIAの概要やrole属性を用いた多くのコードサンプルが公開されています。

さて、role属性やWAI-ARIA、どちらも今後のWebにとって注目すべき技術であると考えているのですが、策定中の仕様ということもあるのか日本語での情報はまだまだ少ないようです。というわけで、Role属性仕様を日本語に翻訳してみました。

XHTML Role 属性モジュール (2007年10月4日版の邦訳)

最終草案以前の文書については、XHTMLRoleAttributeModule - 徒委記に2006年7月版の日本語訳があるようです。しかしどちらの翻訳も、正式な仕様ではないことにご注意ください。

Web標準Blogでは今後も、HTML 5やXHTML 2.0など、これからのWeb標準仕様に関する情報提供を行なっていきます。また、このRole属性モジュールのように他のW3C仕様についても、翻訳を行ない公開したいと考えています。ご期待ください。