2010年10月後半のW3C
前回のエントリの続きです。10月後半に公開された仕様を中心にお伝えします。
Progress Events
10月19日付で、WebApps WGよりProgress Eventsの草案が公開されました。
Editorが変更され、仕様書の体裁が大きく変更されています。内容についても、ProgressEventを様々な場面で利用できるようにしたことや、XMLHttpRequestで定義されているloadendイベントを参考として追加したことなどが、EditorのAnne van Kesterenより伝えられています。
Web IDL
10月21日付で、WebApps WGよりWeb IDLの草案が公開されました。
草案としてはおおよそ2年ぶりの更新となります。ES5をターゲットとしたほか、随所に変更が加えられています。
HTML5
すでに先月のエントリで取り上げていますが、10月19日付でHTML5仕様が更新されました。
- HTML5
- HTML5 differences from HTML4
- HTML: The Markup Language
- HTML+RDFa 1.1
- HTML Microdata
- HTML Canvas 2D Context
- HTML5: Techniques for providing useful text alternatives
- Polyglot Markup: HTML-Compatible XHTML Documents
変更点については、日本語訳も更新しています。
File API
10月26日付で、WebApps WGよりFile API仕様がいくつか公開されました。
WriterとDirectories and System仕様はこれまでDevice APIs and Policy WGで進められていたのですが、WebApps WGに移管されました。
Web Events WG
10月28日に、Web Events WGの設立がアナウンスされました。
Web Eventsというかなり広くを指す名称ですが、フォーカスするトピックはタッチインターフェースなります。マルチタッチなデバイスやペンタブレットなど、タッチインターフェースの持つ様々な性質と、イベント・APIに関する仕様が定義される予定です。
CSS3 Color
先月のエントリで取り上げましたが、10月28日付でCSS3 Colorが勧告案となりました。