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2009年10月のW3C

2009年11月6日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

W3C Webサイトのリニューアル

10月13日に、W3CのWebサイトがリニューアルされました。デザインはAirbag Industriesが手掛けたようです。

見た目の大きな変更もありますが、仕様がWebデザイン、XML、Webサービス、セマンティックWebといったカテゴリに分けられたことで、大まかな関係などがわかるようになっています。

CSS3 Backgrounds & Borders

10月15日付で、CSS WGよりCSS3 Backgrounds & Bordersの最終草案が公開されました。実装者やデザイナーからの意見を取り入れ、構文や定義の変更が随所にわたり行われています。

HTML+RDFaの草案が公開

10月15日付で、HTML WGよりHTML+RDFaの草案が公開されました。

RDFaは、HTML文書にRDFを埋め込むための仕組みです。いくつかの新しい属性を追加し、既存の属性と合わせて処理規則を定義することにより、RDFをHTMLから抽出することが可能になります。

すでにRDFa in XHTMLという仕様が勧告になっていますが、これをHTML5でも使えるように処理を少し変更したものがHTML+RDFaになります。

HTML5にはマイクロデータという構造化データの表現方法も提案されており、今後どのようなかたちで進むかはまだ議論されている段階です。

Web Sockets, Web Workers, Web Storage, etc.

10月29日付で、Web Apps WGよりいくつかのAPI仕様の草案が公開されました。いずれも、HTML5仕様から分離されたものになります。

大きな変更は、これまでWeb Storageの中に含まれていたDatabase関連APIが、Web Databaseという一つの仕様に分離されたことです。DatabaseはSQLを利用するAPIですが、Mozillaなど一部のベンダーがその必要性に疑問をもったことなどから、機能を分離する運びになりました。