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2009年7月のW3C

2009年8月7日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

XHTML 2 WGの活動終了が発表

7月2日にW3Cから、2009年末で、XHTML 2 WGの活動を終了し、今後はHTML5に注力する旨が発表されました。

先に「XHTML 2 WGが活動終了へ、XHTML 2.0も策定終了に」でも取り上げましたので、詳細はそちらをご覧ください。また、W3Cより公開された今後のXHTMLに関するFAQの日本語訳も行っています。

Geolocation APIの最終草案

7月7日に、Geolocation WGより、Geolocation APIの最終草案が公開されました。

最終草案ですが、Firefox 3.5ではこのAPIをサポートしています。OperaもGeolocation APIを実装した開発版を公開しています。WebKitもサポートしていますが、今のところMobile Safari 3.0以降で有効になっているようです。また、ChromeはGearsを介してAPIを利用するようになっています。

ブラウザーだけではなく、Webサービスの連携も始まっているようです。Google Mapsやマピオンでは、対応するブラウザーでアクセスすると、Geolocation APIを利用して現在地を簡単に表示することができます。

今後は勧告候補になり、実装を調整しながら勧告に向け進むものと思われます。また、すでにLevel 2の策定も始まっており、こちらは住所を取得するAPIなどが盛り込まれる計画になっています。

CSS3 Flex Box LayoutとImage Values

CSS WGより7月23日に、Flex Box LayoutとImage Valuesという、二つの草案が新たに発表されました。

Flex Box Layoutはボックスモデルを拡張し、より柔軟なレイアウトを行うもので、インターフェースの配置などを想定しています。GeckoやWebKitの実装が基になった仕様です。

CSS Image Valuesは、background-imageなどのプロパティがとる値を拡張し、代替画像の指定や画像のスライスなどを実現可能にするものです。提案段階ですので実装はありません。