統計に見るXHTMLの普及状況
HTML 5の編集者であるIan Hicksonが先日行ったHTML文書の調査によると、XHTMLを採用した文書の割合が全体の2割に達したそうです。Ianは過去にもWeb Authoring Statisticsという、HTML文書に関する大規模な統計を行っています。
今回の統計は文書としては公開されていませんが、IanのWHATWG IRCチャンネルでの発言にて読むことができます。簡単に訳したものを次に挙げてみます。
- 統計の対象となったHTML文書の数は数十億。
- デフォルトの名前空間がXHTMLのもの、つまり
xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
が指定されたHTML文書の割合は、昨年の15%から20%に増加。 - DOCTYPE宣言のないHTML文書の割合は、昨年の50%から41%へと減少。
- XHTML1のDOCTYPE宣言を行うHTML文書の割合は19%。
- HTML 4.01 TransitionalのDOCTYPE宣言があり、そのうちURI(システム識別子)のないものは11%。URIのあるDOCTYPEは6%。
application/xhtml+xml
で送信されるXHTML文書の割合は、昨年の0.014%から0.062%へ増加。
XHTMLの数が増加したというのは、ここ数年のBlogブームが大きいものと考えられます。テンプレートにXHTMLを採用し、またひとつの記事でひとつのHTML文書を生成するシステムが多いため、記事の増加に伴いXHTMLが増えたのしょう。
数が増えたからとはいえ、それらがWeb標準に準拠したXHTMLであるのかをこの統計から判断することはできません。しかし「Web標準に準拠したデザインを行う」という意識が広まるにつれ、Validな文書の増加も期待できるでしょう。