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WCAG 2.0 Last Call Working Draft

2006年5月16日
フロントエンド・エンジニア 木達

既にアクセシビリティBlogWCAG 2.0の最終草案で取り上げられていますが、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0のLast Call Working Draftが先月27日に公開されました。WCAGはアクセシビリティにおけるWeb標準ともいえる存在であり、W3C/WAIが策定しています。正式な勧告済みのものとしては、今からちょうど7年ほど昔に出されたWCAG 1.0があります。

当Blogの仕様策定プロセスへの参加でもご紹介したように、最終草案の段階でも、誰もが自由に仕様に対するコメントをW3Cに寄せ、仕様をより良いものにすることができます。特に今回は、財団法人日本規格協会情報技術標準化研究センター 情報アクセシビリティ国際標準化に関する調査研究開発委員会ウェブアクセシビリティ国際規格調査研究部会による日本語訳が早々と公開されており、英語が不得手な方であっても比較的レビューに取り組みやすいのではないかと思います。なお、コメントの受付期限は今月末日となっています。

また、WCAG 2.0 ラストコール・ワーキングドラフト研究会のページでは、WCAG 2.0関連文書の日本語訳も複数公開してくださっており、非常に参考になるかと思います。国内ではJIS規格(JIS X8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ)がメジャーですが、国際標準としてのWCAGの今後についても要注目です。