文法チェックに便利なツール
Web標準とWebアクセシビリティにおいて、文法チェックのツールとその特性に関する質問をいただきました。そこで今回は、Web制作の現場で文法チェックによく利用される、便利なツールをいくつかご紹介します。
- W3C Validator
- その名のとおり、W3Cの提供する文法チェックツールです。HTMLまたはXHTMLの文法に照らしその妥当性をチェックします。URLの指定もしくはソースファイルのアップロードでチェック対象を指定。ソースは公開されており、ローカル環境で動作させることも可能です。
- CSS Validator
- やはりW3C提供の文法チェックツールですが、こちらはCSSを検証します。URLの指定もしくはソースファイルのアップロード、あるいはテキストエリアにソースを直接入力して検証します。やはりソースは公開されていて、ローカル環境で動作させることができます。
- HTML VALIDATOR (based on Tidy)
- FirefoxあるいはMozillaブラウザの拡張機能。インストールすると、閲覧中のWebページの(X)HTMLソースが文法的に妥当か否かを教えてくれます。エラーや警告の数も同時に表示可能で、ソースを表示させると具体的なエラーもしくは警告の内容を表示、該当行にアクセスすることも容易にできます。もともとはW3Cで開発され、現在は有志に開発が引き継がれているTidyを基にしています。
- Another HTML-lint
- 石野恵一郎氏が開発したHTML文法チェッカ。特徴は、単に文法的な観点のみならず、実装上好ましくないとされる点についてもチェックし、またその結果を点数で表示すること。機械的に判別、算出されるものですし、100点満点が取れればそれで全ての問題点が解決されたことを意味するわけではありませんが、チェック結果は大いに参考になります。ゲートウェイサービスでURLの指定もしくはソースファイルのアップロード、あるいはテキストエリアにソースを直接入力して検証できるほか、Perlの実行環境があればローカル環境で動作させることができます。
ご紹介した以外にも、多くの文法チェックツールが存在しています。是非いちど、お作りになった(X)HTMLソースの妥当性を検証してみてください。
コメント
ご丁寧な回答、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
最近、Web標準のなかでも、ハイブリット型という言葉を聞きますが、その内容と特徴に関してご指導いただけませんか?
youさま、コメントありがとうございます。次回、リクエストにお応えしてハイブリッド実装に触れたいと思います。よろしくお願いいたします。