Web標準とWebアクセシビリティ
Web標準に準拠することで、Webアクセシビリティを確保することができます。たとえば、Webページに画像を表示させるときのことを考えてみましょう。
画像をimg要素を使ってマークアップする場合、画像を見ることができない人や環境に配慮し、HTML4.01やXHTML1.0ではその代替テキストをalt属性を用いて指定することが必須とされています。
Web標準に準拠するということは、利用する仕様により忠実に、文法的に妥当なソースを記述するということでもあります。ですので、おのずとalt属性を記述することになり、つまり一定のアクセシビリティを確保することにもなるわけです(もちろん、代替テキストの内容が適切であることが必要ですが)。
また、マークアップをした後に文法違反を犯していないかチェックをすれば、alt属性を付与し忘れたimg要素がないかどうかを確認することができるでしょう。
文法チェックを行うツールには多くの種類があり、ここでは触れません。ソフトウェアによるチェックでは、代替テキストの内容の妥当性までは検証できませんけども、しかし少なくとも「alt属性を記述し忘れる」などという事態は避けられるわけです。
これはHTML4.01やXHTML1.0といった仕様がWebアクセシビリティにも配慮して策定されているからこそであり、上述のalt属性の例に限らず、仕様に準拠することでおのずとアクセシビリティを確保できる事項は少なくありません。Webアクセシビリティ確保の第一歩として、まずは(X)HTML文書の文法チェックをしてみるのも良いかもしれません。
コメント
>文法チェックを行うツールには多くの種類があり、ここでは触れません。
文法チェックのツールとその特性に関してコメントいただけませんか?
まささま、コメントありがとうございます。文法チェックの種類や詳細については、当Blogで扱わないというわけではなく、エントリを別にしてご紹介するつもりでした。次のエントリで取り上げさせていただきますので、今しばらくお待ちください。