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2010年9月24日
CSS WG F2F: CSS 2.1の勧告スケジュールと検証
フロントエンド・エンジニア 矢倉
ひと月前になりますが、CSS WGのface-to-faceミーティングがノルウェーのオスロで開かれました。
議論されたトピックが多いので、今回はCSS 2.1について取りあげたいと思います。
issues listのクローズと勧告案のスケジュール
ここ数ヶ月の間、CSS WGはCSS 2.1のissue解決を重点的に行なってきました。F2Fでは、初日の多くの時間を解決にあてていたようです(議事録から詳細を知ることができます。)
今回のF2Fで、CSS 2.1のissues listは凍結されました。どういう事かというと、以降に提出された新しいissueは、編集上のものを除きCSS 2.1のerrataに追加もしくはCSS3以降で解決されることになります。
これで、勧告案に進むための仕様が確定しました。CSS WGでは勧告案を年内に、勧告を来年早々にというスケジュールを立てているようです。
テストスイートの検証
さて、勧告案に進むために必要なのが、仕様の実装になります。CSS 2.1の準拠は各ベンダーとも概ね終わっていると考えられていますが、実際に検証してみる必要があります。WGはそのためにテストスイートを作成するわけですが、CSS 2.1の大きさもあり、その数は膨大です。さらに、テストケースが正しいかどうか検証する必要もありますから、その作成にも時間がかかります。
現時点で、テストスイートのRC版が用意されています。まだいくつかのテストに問題が見つかっているようなので、テストスイートの完成にはもうしばらくかかりそうです。
テストケースは今後各ブラウザーベンダーによってテストされ、実装レポートが提出されます。リソースの兼ね合いからレポートの提出時期が異なり、Microsoftは9/29、Googleは10/18まで、Apple, Mozilla, Operaはそれ以降になるようです。
懸念されるのが、どのブラウザーでもパスしないテストが存在することです。今週水曜日に行われたCSS WG teleconでは、Microsoftのエンジニアよりそのようなテストケースが126あると伝えられました。テストのカバーする範囲が分からないため、126という数が多いか少ないかを判断することはできませんが、これらを早々に解決する必要がありそうです。
なかなか時間がありませんが、解決ができれば来年にはCSS 2.1, Selectors, CSS3 Color, CSS Namespacesが勧告されそうです。
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2010年9月17日
IE9 Beta 1リリース
フロントエンド・エンジニア 渡邉
IE9 Beta 1 (9.0.7930.16406)がリリースされました。これまでのPlatform Previewとは異なり、UIの実装とOS側への各コンポーネント上書きが行われます。そのため、インストールすると元々入っているIEを置き換えてしまうので注意しましょう。IEBlogの記事も参考になります。
レンダリング関連だけをテストしたい場合は、同時にリリースされたBeta 1と同一のエンジンを持つPlatform Preview 5を使えば(たいていのチェックを)カバーすることができます。またMicrosoft ExpressionのSuperPreviewオンラインサービスにもIE9 Beta 1とSafari 5が追加されたようです。
Beta版やPlatform Previewはあくまでもテスト版であり、Microsoftも「ベータ版をダウンロードする前に」といった注意を促す文書を掲載しています。ダウンロード&インストール前には1度目を通しておくとよいでしょう。
弊社のJavaScriptライブラリであるMJL(現時点での最新版は2.1.1)は、特に手を加えずとも動作しているようです。詳細なテストはこれからになりますが、今のところ大きな変更を加える必要はなさそうです。
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2010年9月10日
SVGをimg要素で
フロントエンド・エンジニア 渡邉
IE9が(ある程度までの)実装を決め、昨今注目を集めつつあるSVG。Gecko(Firefoxなど)でも、レンダリングそのものは以前よりサポートされてきました。
しかし、Geckoでは外部SVGファイルをimg要素を使って参照することはできませんでした。次のマークアップ断片のようにSVGファイルを参照しようとしても、レンダリングされなかったのです:
<p><img src="foobar.svg" alt="Foo Bar" /></p>
そのため、object要素やiframe要素を使って参照する必要がありました。
この問題はBug 276431として解決が図られてきました。また、HTML5仕様のimg要素src属性値定義では、Noteとして(スクリプトを含まない)SVGを参照できることが明記されました。
そしてつい先日、パッチが適用されました。このまま何事もなければFirefox 4(Gecko 2.0)以降から利用できるようになります。
外部SVGファイルのimg要素による参照は、以前よりWebKit(Safari・Chromeなど)とPresto(Opera)ではサポートされていましたし、IE9でもサポートされています。これらにGeckoが加わったことで、またひとつ、レンダリングエンジン間の足並みが揃ったといえるのではないでしょうか。
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2010年9月 1日
2010年8月のW3C
フロントエンド・エンジニア 矢倉
XMLHttpRequest勧告候補
8/3付けで、XMLHttpRequest仕様が勧告候補として公開されました。
オブジェクトの実装状況は申し分ないでしょうから、テストスイートの作成と検証が終われば、とくに問題なく勧告に向かうのではないでしょうか。
Web Performance WG
8/19に、Web Performance WGの設立がアナウンスされました。
設立が検討されている旨は先々月の記事で紹介しましたが、このたび晴れてWGとして活動がスタートしました。
Charterによると、策定する仕様は次の3つです。
- Navigation Timing ― ページを読み込むときの、ネットワークや読み込みなどの時間、リクエスト回数などの情報を取得する
- Resource Timing ― ページからリンクされる画像やスクリプトなどのリソースを読み込むときの時間、情報を取得する
- User Timing ― UAがコードを実行した時間を取得する
Navigation TimingとResource TimingはもともとWeb Timingというひとつの仕様で定義されていましたが、仕様と実装ともにNavigationTimingインターフェースの進みが早かったことから仕様の分割に至ったようです。
実装も始まっており、MicrosoftがIE9で、Chromeは6から機能が利用できるようです。Firefoxについては、該当のバグを読む限り、Firefox 4のfeature freezeに間に合うかどうかという状態のようです。
