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2011年7月、8月のW3C

2011年9月7日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

CSS Image Values

7月12日付で、CSS WGよりCSS Image Values and Replaced Content Module Level 3の新しい草案が公開されました。

CSSグラデーションでの角度の解釈で紹介した、degの扱いが変更されています(方位角が採用されました)。

Image Valuesは以降も活発に動いており、変更を反映した新しい草案の公開も計画されているようです。

From-Origin Header

7月21日付で、WebApps WGからFrom-Origin Headerという草案が公開されました。

Webフォントなど利用許諾が求められることの多いコンテンツや、ビデオのように大容量のため埋め込みを許可すると帯域負荷が懸念されるコンテンツがあります。埋め込みの制御にはRefererヘッダのチェックが使われることが多いですが、コンテンツのURLに直接アクセスした場合、内容が見られなくなるケースも有り不都合でした。

From-Origin Headerは、は埋め込みを許可するoriginを指定するFrom-Originレスポンスヘッダを定義します。

Page Visibility

7月21日付で、WebPerf WGからPage Visibilityの草案が公開されました。

Page Visibilityはページがバックグラウンドで表示されているか、そうでないかを検出するdocument.hiddenプロパティなどを定義しています。すでにChromeとIE10 PP2で実装されており、IEBlogでも取り上げられています。

SVG 1.1 Second Edition勧告

8月16日に、SVG 1.1 Second Editionが勧告されました。

SVG 1.1 Second Edition

SVG WGは現在、次期バージョンのSVG 2.0について要件やユースケースを検討しているようです。