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W3C 2011: プライオリティとマイルストーン

2011年2月10日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

W3C BlogにてCEOのJeff Jaffeが、2011年に公開予定の仕様や設立されるグループなどを記した文書を公開したとアナウンスしています。

Webアプリケーションのセクションでは、HTML5が(最初の)最終草案に、CSS 2.1、セレクタ、CSS3カラーなどが勧告にといった仕様策定の展望について触れられています。どちらもプラットフォームの中核技術で、それらが安定すれば、より上位レイヤーの技術の仕様策定も活発になっていくでしょう。

また、テレビやモバイルなど、コンピューターではないデバイスへのWebも注目されています。先週紹介したTouch Eventsなども取り上げられ、マルチデバイスへの取り組みがより具体的な視野をもち活発化していくように感じます。

他にも、プライバシーやセキュリティ、アクセシビリティや国際化といった、幅広く活動していくことが記されています。後からの「対策」ではなく、策定時からの対応をどれだけできるかが、今後の鍵になっていくのではないでしょうか。

技術以外の話ですが、コミュニティやW3Cメンバーではない企業が仕様や技術についてディスカッションをするためのCommunity Groups, Business Groupsという新しい形態を用意するとも書かれています。