2010年6月のW3C
CSS3 Backgrounds & Borders 最終草案
CSS WGより、CSS3 Backgrounds & Bordersの最終草案が6月12日付で公開されました。
透過した画像を持つborder-image
との兼ね合いについて検討する必要があったことから外されていたbox-shadow
がふたたび追加されました(透過画像についての言及は省かれ、単純にボックスに影を落とす機能に限定されました)。
他にもいくつかの変更が行われ、仕様が最終草案に差し戻されました。次の公開時には、再び勧告候補になっているものと思われます。
SVG 1.1 Second Editionの最終草案
SVG WGより、6月22日付でSVG 1.1 Second Editionの最終草案が公開されました。
HTML5の更新
先週の投稿ですでにお伝えしましたが、HTML5と関連仕様が6月24日付で更新されました。
CSS 2.1の現状
W3C Blogに、CSS WGのco-chairであるDaniel GlazmanがCSS 2.1の現状について記事を投稿しています。
現場について、要点がいくつか書かれています。大まかに訳すと次のようになります。
- 現在は課題の解決をしている。ここ数週間行われたTeleconでは、時間のほとんどがCSS 2.1に費やされている。
- テストケースは完成に近い。すべてのテストをレビューすることは量や時間をふまえて現実的でないと判断した。テストを「実装レポート段階」として公開し、バグが見つかった場合は修正する。
- 仕様に変更があることから、最終草案に差し戻され、その後再び勧告候補として公開される可能性がある。あまり問題ではないし、時間がかかるわけでもない。
- 勧告候補から進むための条件ははっきりとしている。勧告候補から抜けるにはすこし時間がかかるかもしれない。
- テストスイートは勧告候補と同時に、夏の後に公開することを検討中。この時期に公開できれば、年末までに勧告案にできる。
8月にはF2Fミーティングがあるようなので、そこで大きな課題が解決されれば、CSS 2.1とセレクタ仕様の勧告がより具体的に見えてくるでしょう。