HTML5の更新:代替テキスト、Polyglotマークアップ草案が追加
24日付けで、HTML5関連草案が更新されました。また、新たにふたつの草案が公開されました。
- HTML5
- HTML Canvas 2D Context
- HTML Microdata
- HTML+RDFa 1.1
- HTML5 differences from HTML4
- HTML: The Markup Language
- HTML5: Techniques for providing useful text alternatives
- Polyglot Markup: HTML-Compatible XHTML Documents
これまで公開されていた草案については、HTML5仕様の更新に基づくアップデートが主な変更点になります。HTML5 differences from HTML4のchangelogから、気になったものを抜き出してみました。
- 電子メールなど別の方法でタイトルが存在するケースにおいて、
title
要素の指定が任意とされた wbr
要素が追加されたmeta
要素のname
属性の値にkeywords
が追加された
HTML+RDFaは、先日公開されたRDFa Core 1.1に準じたものとなりました。HTML 4.01にRDFaの属性を組み込んだDTDも検証目的として用意されています。
代替テキストのテクニックと“Polyglot HTML”
新しく公開されたHTML5: Techniques for providing useful text alternativesでは、さまざまな条件のもと適切な代替テキストを与えるための指針や要件を記載しています。将来的にはHTML5の代替テキストに関するセクションを置き換える目的で作業が進められています。
もうひとつのPolyglot Markup: HTML-Compatible XHTML Documentsは、先日「HTML/XHTML Compatibility Authoring Guidelines」で触れた互換性ガイドラインになります。名称が変更されましたが、文書の目的は変わっていません。
HTML5や関連仕様が実際に使われることが増えてきました。ですから、制作者・開発者向けのドキュメントへのニーズが高まってくるでしょう。現在はリファレンスとして使う文書が多いですが、今後はalt-techniquesのように考え方を伝える文書が重要になってくるのではないでしょうか。WGの成果物としても、リファレンス型でない文書の方がより望ましいのではないかと感じています。
日本語訳
いつもの変更点の更新と、Polyglotマークアップの訳を公開しました。