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2009年6月のW3C

2009年7月3日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

新しいCSS3 Fonts Moduleの草案

CSS WGのJune 2009 F2Fですこし紹介しましたが、6月18日にWeb Fontsの機能を取り込んだ新しいCSS3 Fonts Moduleの草案が公開されました。

Web FontsのサポートはSafari 3.1, Chrome 1.0, Firefox 3.5, Opera 10から始まっています。フォントのライセンス、日本語フォントなど容量の大きなフォントと帯域など、未解決の問題もありますが、とても有用な技術であるように感じています。

WCAG 2.0の公認翻訳版

6月26日に、WCAG 2.0のフランス語版公認翻訳が公開されました。

W3C公認翻訳(Authorized W3C Translations)とはその名前のとおり、一連のプロセスを経ることにより、W3Cがその質を認めた翻訳を表します。基本的に翻訳は非公認なものなのですが、公的な文書などでW3Cの仕様を利用する際に困るといった意見があったようで、このような仕組みが作られています。

WCAG 2.0は国際協調を経て作られたガイドラインです。現在、世界各国でWCAG 2.0を取り入れた新しい国別ガイドライン策定への動きがスタートしています。今回のフランス語版についても、その動きのひとつのようです。

W3Cのアナウンスでは、今後も日本語を含めた十数言語で公認翻訳を公開することが示唆されています。日本語については、JISの改正に当たっている部会が翻訳した日本語訳がベースとなるようです。

CSS3 Multi-column layoutが最終草案に

6月30日に、CSS3 Multi-column layoutの最終草案が公開されました。column-breakなどカラム分割に関するプロパティが仕様から分離されるなど、多少の変更があります。