WAI-ARIAの最終草案とSafari 4
2009年2月24日
Derek Featherstone著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「WAI ARIA Last Call, and Safari 4」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
W3CよりWAI-ARIAの最終草案が公開されました。いみじくも、同仕様のサポートを改善したSafari 4のベータ版がリリースされています。
2008年12月、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.0が正式に勧告されました。しかし、アクセシビリティという名の車輪はその回転を止めてはなりません!アクセシビリティに重大な影響を及ぼす別の領域もまた、W3Cによって前進し続けています。
本日、W3Cのプロトコルとフォーマット・ワーキンググループは、WAI-ARIAの最終草案を公開しました。これは同ワーキンググループが、仕様を次のステージへと進展させる準備ができたと確信していることを意味します。ここでは、W3Cの仕様策定プロセスの詳細は割愛します。皆さんが知っておくべきなのは、この草案に対してW3Cへフィードバックを送れるのが2009年3月24日までだということです。
WaSPアクセシビリティ・タスクフォースのJames Craigは、同ワーキンググループの一員としてWAI-ARIAの策定に従事してきました。本件に関して、Jamesの功績を讃えたいと思います!
WaSP国際リエゾングループの副リードであるHenny Swanは、皆さんが仕様に取り組むきっかけにと、WAI-ARIA仕様にまつわる質問をいくつか集めて公開しました。
もう一つ注目すべきは、Safari 4に対するコメントや批評が多く出始めていることです。皆さんは、Safari 4の新機能リストの先頭に何があるか、ご覧になりましたか?
そう、その通り。WAI-ARIAを含むアクセシビリティの項です。
これは何年も先のお話ではありません。今まさに目の前で起きていることであり、将来に向けてアクセシブルなWebアプリケーションを作成することは重要なのです。そういわけで、どうか仕様に取り組み、一読のうえフィードバックを送ってください。たとえそれが些細なことであろうとも!