Safari 4パブリックベータがリリース
昨晩のことですが、Safari 4のパブリックベータがリリースされました。UIの大幅な刷新が図られたほか、昨年発表された高速なJavaScriptエンジンも搭載されています。
次世代を感じさせるUI
なんといっても、UIの変更に驚かれた方が多いのではないでしょうか。上部に移動したタブ、Top Sites、スマートロケーションバーなど、Google Chromeを強く意識したものとなっています。
また、Windows版はこれまでのAppleらしい、メタル調の概観からWindowsのネイティブウィジェットに近いものに変更されています(フォントスムージングもClearTypeが既定の設定になっています)。
SafariのUIは、他のモダンブラウザーと比べ「ベーシック」な印象が強かっただけに、この刷新はとても大きく感じました。
WebKitの進化
レンダリングエンジンですが、WebKitが新しいバージョンになり、WAI-ARIAのサポートや、Acid 3への対応など、各種Web標準への準拠度が高まっています。また、HTML5のオフラインデータベースや、CSS Animation/Transition/Transformsといった新しい仕様の実装も進んでおり、今後の広がりを期待させます。
パフォーマンスに関しても大きく向上しているように感じます。昨年に「Squirrelfish」というコードネームで呼ばれていたJavaScriptエンジンが組み込まれ、「Nitro」という名称で発表されています。
最新技術の積極的な利用も
Safari 4そのものには関係ないのですが、Safariの製品ページはHTML5で記述されています。文法が正しくないため参考にはならないのですが、HTML5の利用もこうやって徐々に広がっていくのかもしれません。
また、Safari 4のウェルカムページ(注:Safari 4のベータ版以外では動作しません)は、audio
要素やvideo
要素、そしてCSS Animationといった最新のWeb技術を利用して作られており、こんなことまでできるのかと驚かされます。