11月前半のW3C
WCAG 2.0が勧告提案に
Webアクセシビリティのためのガイドライン、WCAG (Web Contents Accessibility Guidelines) の最新版であるWCAG 2.0の勧告提案が公開されました。ガイドライン本体に加え、解説書である“Understanding WCAG 2.0”と、“Techniques for WCAG 2.0”の草案も更新されています。
勧告提案ということで、早ければ来月の上旬に勧告となる予定です。なお、来年にはWCAG 2.0ベースのWebコンテンツJIS改訂版の発行が計画されています。
Selectors APIの最終草案が公開
WebApps WGより、Selectors APIの最終草案が公開されました。
Selectors APIでは、CSSセレクターから要素ノードを取得する querySelector
、querySelectorAll
という二つのメソッドが定義されています。これまではgetElementsByTagName
など、いくつかのメソッドやプロパティを利用して要素ノードを取得していましたが、Selectors APIにより、非常に簡潔に記述することが可能です。
// セクション内にある写真を取得
var images = document.querySelectorAll("div.section p img.photo");
ブラウザーの対応状況ですが、正式版で対応しているのは現在Safariのみです(3.1より実装)。ベータ版では、Firefox 3.1とGoogle Chrome、そしてInternet Explorer 8が対応しています。Operaは開発ビルド版で既にサポートされているようで、次期バージョンでは正式搭載になると思われます。