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Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。

2008年11月27日

実践Web Standards Design―Web標準の基本とCSSレイアウト&Tips

フロントエンド・エンジニア 木達

近く技術評論社より『実践Web Standards Design―Web標準の基本とCSSレイアウト&Tips』という書籍が発売されます。同書は、2007年に同名で発売された書籍のいわばアップデート版。2008年における最新の情報が取り込まれているのはもちろん、大幅に加筆がされており、内容的に充実した一冊となっています。概要を以下に引用してご紹介します。

Web標準(Web Standards)に準拠したWebサイトを制作するための基礎知識と,実践的なレイアウト手法を徹底的に解説した,Web標準ガイドブック。新しい仕様やブラウザに配慮した新装版です。Web標準の仕様から,コーディングスタイル,CSSレイアウトのTipsまでをまとめています。

これからWeb標準を学ぼうという方にも、既にある程度経験を積んだ方でさらにステップアップしたい方にも、おすすめできる良書ではないかと思います。発売を記念した短期集中連載がスタートしていますので、興味をお持ちの方はそちらも合わせてチェックしてみていただければと思います。

なお、同書のなかで当Web標準Blogを取り上げていただいた(p.3「Column HTML 5」、p.128「Column 次世代のXHTML&CSS」)うえ、書籍を贈呈いただきました。この場をお借りし、著者である市瀬裕哉氏、福島英児氏、望月真琴氏に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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2008年11月19日

Firefoxの国内シェアは14%?

フロントエンド・エンジニア 矢倉

MozillaのmarketeerであるDave Bottomsが自身のBlogにて、“Market Insights, part 1”と第した、マーケットシェアに関する分析と考察を公開しています。

記事では、主にインターネット人口、インターネット普及率、そしてFirefoxのユーザー数という三つの指標から分析を行っています。データをまとめたところ、ラテンアメリカは人口の割に普及率が高い、アジア全域ではまだまだ普及していないなど、興味深い結果が得られたとしています。

内容ももちろん面白いのですが、特に気になったのは、Firefoxの日本でのシェアです。記事ではNet Applicationsのデータを利用しているのですが、そのデータによると日本では2008年10月時点で、14.53%のシェアがあるようです。10%もないのではないかと勝手に想像していただけに、すこし驚きました。

過去のニュースなどを調べてみると、2006年に8.9%2008年初めには10%強だったようです。

ソースがそれぞれ違うので何も結論づけられないのが残念ですが、Firefoxのシェアは日本でも増加傾向にあるのではないか、と推測しています。

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2008年11月14日

11月前半のW3C

フロントエンド・エンジニア 矢倉

WCAG 2.0が勧告提案に

Webアクセシビリティのためのガイドライン、WCAG (Web Contents Accessibility Guidelines) の最新版であるWCAG 2.0の勧告提案が公開されました。ガイドライン本体に加え、解説書である“Understanding WCAG 2.0”と、“Techniques for WCAG 2.0”の草案も更新されています。

勧告提案ということで、早ければ来月の上旬に勧告となる予定です。なお、来年にはWCAG 2.0ベースのWebコンテンツJIS改訂版の発行が計画されています。

Selectors APIの最終草案が公開

WebApps WGより、Selectors APIの最終草案が公開されました。

Selectors APIでは、CSSセレクターから要素ノードを取得する querySelectorquerySelectorAll という二つのメソッドが定義されています。これまではgetElementsByTagNameなど、いくつかのメソッドやプロパティを利用して要素ノードを取得していましたが、Selectors APIにより、非常に簡潔に記述することが可能です。

// セクション内にある写真を取得
var images = document.querySelectorAll("div.section p img.photo");

ブラウザーの対応状況ですが、正式版で対応しているのは現在Safariのみです(3.1より実装)。ベータ版では、Firefox 3.1とGoogle Chrome、そしてInternet Explorer 8が対応しています。Operaは開発ビルド版で既にサポートされているようで、次期バージョンでは正式搭載になると思われます。

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2008年11月13日

実装が先か、仕様が先か

フロントエンド・エンジニア 矢倉

W3C Q&A Weblogの“W3C Open Web Standards”にて、「実装ありき」と「仕様ありき」という、二つの標準化プロセスについて説明されています。

実装ありきのWeb標準

マーケットシェアを獲得するため、ある企業が独自に技術を開発することは少なくありません。これに対し、他のベンダーは競合する技術を開発したり、(時にはリバースエンジニアリングも行い)そのベンダーの仕様を実装するといった例があります。

独自拡張によって競争が激化するのではないかという憂慮もありますが、たとえば、Appleが開発し現在はHTML5の一部である<canvas>や、Microsoftにより開発され、今ではインタラクティブなWebアプリケーションで標準的に使われるXMLHttpRequestなど、独自拡張からスタートしたWeb標準も存在します。

元がベンダー固有の拡張であったとしても、それがオープンな場で議論されることで、これら二つのように広く受け入れられるようになります。

仕様ありきのWeb標準

マーケットのニーズやベンダーからの要請により、仕様をまず策定し、ベンダーに実装を呼びかけるものもあります。W3Cのプロセスは間に実装からのフィードバックを受ける期間を設けているものの、基本的には仕様ありきで策定が進んでいきます。XMLやCSSなどは、広く受け入れられた仕様ありきのWeb標準の好例でしょう。

仕様ありきのWeb標準は、アーキテクチャの構成や、関連する技術との兼ね合いについて策定段階から検討を重ねることができる利点があります。反面、仕様が充分に固まるまで実装がスタートしないことから、策定に時間がかかってしまうという問題も存在しています。

HTML、XHTMLのプロセス

これら二つのプロセスと、HTML、XHTMLとの関連を考えてみました。

HTMLについては、独自拡張により誕生された要素を規格化するという流れで成立した経緯があることから、実装ありきの流れであるように感じます。HTML5についても、ブラウザーベンダーにより組織されたWHATWGの案が元になっていることから、実装主導の流れでしょう。先に述べた<canvas>や、getElementsByClassNameなどは多くのブラウザーで実装が進んでいます。

ただし、<section>などの新しい要素や、いくつかのインターフェースについては実装が行われていないことから、仕様ありきの側面も一部持っているといえるでしょう。

一方、XHTMLはXMLの枠組みで定義されることもあり、仕様ありきと言えるでしょう。ModularizationをベースとしたXHTML 1.1以降の流れは、XMLの拡張性や組み合わせを意識した構成となっています。

反面、「XMLの傘」という側面が災いしてか、実装においてはそこまで熱心に進められていないようです。またXHTML 2.0などの次世代仕様についても、策定開始から数年を経てもなお、草案段階にあります。XHTMLのニーズや効果が見出せないといった現状も、仕様策定に影響しているのでしょう。

実装主導による技術の規格化は、構文のデザインなどがスマートではないことや、「動くから良い」という姿勢にとられることに対して、あまり良い印象を持たない方がいるようです。
しかし、広く使われている技術や慣習を許容することで「正しい」コンテンツが増えていくのであれば、実装ありきの標準化というプロセスにも意味があるのではないでしょうか。

とはいえ、かつてのブラウザー戦争のように、ベンダー固有の規格が乱立し競合するという事態になっては元も子もありません。ユーザーやマーケットのニーズをきちんととらえ、オープンに議論する場を設けることが、今後のWeb標準を策定していく上で重要になると考えています。

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2008年11月 4日

10月後半のW3C

フロントエンド・エンジニア 矢倉

10月前半については、「10月前半のW3C」をご覧ください。

メディアクエリーが最終草案に

すでに「メディアクエリーの最終草案が公開」でもお伝えしていますが、デバイスの特性ごとにスタイルを切り替える仕組み「メディアクエリー」の最終草案が公開されました。日本語訳も公開しています。

TPAC 2008開催

10月下旬はW3Cの会員会議である「TPAC 2008」が開催されました。簡単なレポートをコラム「TPAC 2008参加報告」にて公開しております。

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