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Microsoftの提案したバージョンターゲティングについて

2008年2月26日
フロントエンド・エンジニア 木達

2008年1月22日
Drew McLellan著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Microsoft's Version Targeting Proposal」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

Aaron Gustafsonが執筆したA List Apartの記事「Beyond DOCTYPE: Web Standards, Forward Compatibility, and IE8(DOCTYPEの向こうへ:Web標準、前方互換性とIE8)」のなかで、開発者は制作したページに対応ブラウザのバージョンを確定し始めるべき、とするMicrosoftからの議論を呼ぶ提案が紹介されています。

Web Standards ProjectのMicrosoftタスクフォースに属するメンバーはこの提案に深く関与していますが、WaSPのメンバー全員が支持しているわけではない、ということは重要なので再度強調しておきます。皆さんの多くがそうであるように、私たちの多くはこの提案やそれが現実のものとなったときにWebが被る影響に対し、懸念を抱くことでしょう(そして既に抱いています)。

かといって、それは私たちが直ちに提案を却下すべきという意味ではありません。Web標準に準拠して開発することの意義を知る人々による、多くの検討や研究結果が提案には盛り込まれているのです。提案は提案として、それにふさわしくフィードバックや意見をもって歓迎されるべきです。もしMicrosoftがそれを価値ある解決策と信じているならば、デザイナーや開発者、そしてブラウザベンダーの皆で一緒になってそれをしっかり考察しようではありませんか。この種の議論は、個別に切り分けられるべきではありません。

さぁ、件の記事やそれに付随するEric Meyerの意見を読み、あなたにとってこの提案が何を意味するかを考え、そして議論に参加してください。