IE7の自動更新による配布は来年2月13日開始
既にINTERNET watchの記事などでも紹介されているため、ご存知の方も少なくないと思いますが、Internet Explorer 7の日本語版の自動更新機能による配布が、来年2月13日に開始されます。この具体的な日程は、12月17日付けで更新されたWebページ、Internet Explorer 7の自動更新による配布上で発表されたものです。
IE7英語版がリリースされたのは、2006年10月18日。日本語版は、その翌月11月2日にリリースされています。既にその時点で、英語版のほうは自動更新による配布が開始されていました。同様の方式を用いた日本語版の配布は、企業担当者らがバージョンアップに備えるための時間的・コスト的猶予が必要とされたため、当初はリリースから半年以内に開始と言われ、その後さらなる延期もあり、つい先日までは「2008 年以降」とされていました。
こうした過去の経緯から、日本国内と海外、特に英語圏とではIE7のシェアに大きな開きが生じていると思われますが、それも来年2月以降には急速に解消に向かうかもしれません。より標準に準拠したブラウザが、市場でより高いシェアを獲得することは、私たちWebコンテンツの制作者の立場でみれば、標準に準拠した制作の意義が補強され、またそのメリットや価値が相対的に増すことを意味します。そしてIE7はIE6と比べ出来の良い、標準により準拠したバージョンです。個人的には1日も早く自動更新による配布が始まって欲しいと願ってきましたし、また今回の発表を歓迎したいと思います。
ちなみに次期バージョンはIE7のリリースから2年以内、つまり2008年10月頃までの登場が予想されており、その名称がInternet Explorer 8であることは、既にIEBlogにおいて公表されました。一時期は、日本語版IE7の自動更新による配布が始まるより先にIE8が出荷されてしまうのでは?などと思っていたのですけど、今回の発表で杞憂に終わりそうです。
コメント
初めてコメントさせて頂きます。
IE7はスタンドアローンを使用しているのですが
aタグにtarget="_blank"を使用すると
リンク自体が無効化してしまいます。
これはバグなのでしょうか。
初心者さま、コメントありがとうございます。「スタンドアローン」とお書きになっているのは、TredoSoftが提供しているもの(http://tredosoft.com/Multiple_IE)でしょうか?その前提でお返事いたしますと、確かに自分の環境でも同じくスタンドアローン版IEで、target属性を用いた新規ウィンドウの生成ができませんでした。
これをバグを呼ぶべきかどうか、は微妙なところではないかと思います。といいますのも、Microsoftが正式に提供したものと異なるIEを動作させており、ほかにも印刷のプレビューができなかったりといった「制約」があります。これは、IEを複数同時に起動させるうえで不可避のものかもしれず、つまりスタンドアローン版IEにとって「仕様」の可能性があると思うからです。