CSS 2.1への誘導
今週行われたCSSワーキンググループの電話会議にて、CSS 2.1の周知をどのように行っていくか、その具体的な動きが決定されたようです。
CSS 2.1は、1998年に勧告されたCSS2仕様の改正版です。現在は勧告候補という段階ですが、ブラウザの実装状況や仕様の安定性などから、現在のCSS level 2仕様との見解がCSSワーキンググループよりなされています。
しかし、CSS1やCSS2が勧告されていることから、策定中であるCSS 2.1仕様に誘導してもよいのか、またどのように誘導すべきかが議論されていたようです。
CSS Working Group Blogのエントリには、次のような決定がなされたと書かれています。
- CSS 2.1仕様書に「前のバージョン」として、CSS2仕様書への言及をする。
http://www.w3.org/TR/CSS2
という、現在はCSS2仕様書にリダイレクトするURIを、CSS 2.1仕様書にリダイレクトさせる。- CSS2, CSS1それぞれの仕様書に、CSS 2.1への参照を促す文を追記する。
http://www.w3.org/TR/CSS
という、もっとも安定したCSS仕様書にリダイレクトするURIを新たに作成する(現段階はCSS 2.1にリンクさせ、将来的にはCSS Snapshot 2007などのスナップショットに変更する)。
これらの変更がそれぞれどの段階で行われるのかは分かっていませんが、CSS 2.1への誘導を行えるようになったほど、その完成が近づいたといえるのではないでしょうか。