XHTML Basic 1.1が勧告候補に
携帯電話やテレビ、PDAなど多種多様な端末向けに開発されたXHTML Basicの最新バージョンであるXHTML Basic 1.1が勧告候補となりました。勧告候補となったことで、W3Cは実装への呼びかけ(Call for Implementation)を行っています。
XHTML Basic 1.1は、前の版である Basic 1.0とOpen Mobile Allianceの策定するXHTML Mobile Profileを統合する目的で策定が進められてきました。XHTML Mobile ProfileはXHTML Basicにいくつかのモジュールを追加したものですが、改訂のたびにBasicとの開きが大きくなっており、二つの標準仕様が存在することに対して懸念が示されていました。
これを踏まえ、XHTML Basic 1.1ではMobile Profileが追加したモジュールをBasicに取り込むことで解決をはかっています。OMAも策定プロセスに参加し、またこの仕様を支持するコメントを寄せており、モバイル向けXHTMLの「再標準化」が今後も順調に進むことが期待できます。
コメント
ちなみに私は1.1には全く関わっていませんので、"Version 1.1 Editor" として名前が挙がっているのはガセです (XHTML 1.1 2e も同様)。
DOCOMOの携帯は、XHTML Basic 1.1に正式対応してるのでしょうか?
nexさま、コメント有難うございます。
「勧告候補」とは、これからの対応に向けた動きを実装者に呼びかけるという状況を指します。勧告候補になって間もないXHTML Basic 1.1では、その検討を行い始めたかどうかという状況でしょう。したがって、1.1には正式対応していないと考えます。
また、DoCoMoの携帯電話は前のバージョンであるXHTML Basic 1.0にも対応していません。DoCoMoでは「iモード対応XHTML」というXHTMLを定義し、その規格をサポートしているようです。