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AJAX、アクセシビリティ、スクリーンリーダ

2006年5月24日
フロントエンド・エンジニア 木達

2006年5月4日
Ian Lloyd著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「AJAX, Accessibility & Screen Readers」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

James Edwardsは、さまざまなスクリーンリーダを用いてAJAXの使い勝手の良さ(あるいは悪さ)を検証した結果を公表しています。その結果は、あまり喜ばしいものではありません。

本エントリのタイトルには、ちょっとした矛盾(oxymoron)があります。どこか分かりますか?それは、「アクセシビリティ」と「AJAX」という単語です。この2つは、多くの人が経験しているように、ベストな組み合わせではありません。しかし、Webの専門家である私たちの多くは、AJAXがWebのアクセシビリティにマイナスであることを「多少なりとも知っている」にも関わらず、詰め寄られると、特定のスクリーンリーダが、なぜ、どのように、AJAX(あるいはAJAXを全く使用しないDOMスクリプト)を用いて変更が加えられたコンテンツを扱うか、正確に説明できないでしょう。それに関して多少は知っていると主張できるひとりが、James Edwards(別名:Brothercake)です。

私はこの数ヶ月間に渡り、またそれ以前からも、主なスクリーンリーダや他の支援ツールがJavaScriptにどのように応答しているか、つまりそれらが、どのような状況において、どのようなイベントを生成または応答するかに関し研究してきました。この研究はAccess Mattersを拠点にBob Easton、Derek Featherstone、Mike Stenhouse、そして私の4名により行われました。

私はそれ以外にも、最近の著書「The JavaScript Anthology」を書くために、多くの基本的な研究を行ってきました。この研究の目的は、DOMを定期的あるいは非同期的に更新するスクリプト、たとえばスクロールするニューステロップや、あるいはXMLHttpRequestに対して支援ツールがどのように応答するかを明らかにすることでした。

以上は、JamesがSitepointに発表した「AJAX and Screenreaders: When Can it Work?(AJAXとスクリーンリーダ:うまく機能するのか?)」と題する論文からの抜粋です。私は、Webの専門家なら誰であれこの論文を読み、十分理解することを強くお薦めします。皆さんが現時点でAJAX を用いて「かっこいい」ことをやっていなくても、将来開発の道へ進んだときのために、その与える影響を知るために読むべきです。素晴らしい研究だね、James!