IE開発チームからのニュース
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「News From the IE Development Team」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
2005年9月15日
Ian Lloyd著
IEBlogはその開設以来、信じ難いまでに有益な存在であり続けています。ひとたび噂や当てずっぽう、推測などが話題になると、IEで実際に何が起こっているのかは私の想像を遥かに超えてオープンになります。IEに関するいくつかのニュースを以下にピックアップしたいと思います(ここでは言及しない、すべての新機能はここで読めます)。
- まず第一に、IE7はJavaScriptで書かれたアプリケーション向けにネイティブでXMLHTTPRequestオブジェクトをサポートします。ActiveXObjectを使う必要が無くなるというのは、開発者にとって実に素晴らしいニュースです。皆さん全員、ActiveXはお嫌いですよね? ;-)
- 第二に、「視覚的に他の要素の下に重ねることができるウィンドウの無いコントロール」としてselect要素が再構築されました。IEBlogに付けられたコメントを読む限りこの動きは歓迎されているようですが、再構築の過程でIEチームはまたCSSを使ってselect要素をよりうまくスタイル付けできるようにしたものと私は期待しています。CSSでフォームをスタイル付けすることはまったくもって良いことですが、このやっかいな要素にはいつも落胆させられます。ボーダー?いいや、きっとあなたは笑っているんでしょうよ!彼らがもしselect要素に再度取り組み、それを正すまたとないチャンスをつかんでいなかったなら、私にとってselect要素のCSSによる修飾はずっと実現できないままだったことでしょう(しかし私は再構築のスコープを誤解しているかもしれません)。
- IEにページズーム機能が備わります!Operaと同様にすべての要素の大きさが変化するような機能になるかどうかは、わかりません。そしてその機能が、フォントの大きさ調整にどのように作用するかについても知りません(調べてみたものの、IE7が現在の5段階よりも柔軟にフォントサイズを変更できるかどうかはわかりません)。
- 最後に、Web Developer Toolbarのお知らせです。このサイトの読者の方であれば、このFirefox/Mozilla用の素晴らしいツールバーのことを既によくご存知ですよね。私がFirefoxを使うことに夢中な主たる理由のひとつがWeb Developer Toolbarですから、なぜMicrosoftのチームがこれを実装しようとしているかは想像に難くありません。それはちょうど、寡黙な開発者たちの眼前にぶら下げられたニンジンのようなものですから。しかしここで一つお願いをしたいと思います。Microsoftよ、どうか悪事には手を染めないでください。かつてAevitaのしたことをしてはいけません(それと、Aevitaのサイト上にツールバーが無くなった理由の説明として、その技術を買ったのだなどと言わないでくださいね)。(訳注:Aevita社はかつてWeb Developer拡張と酷似した製品を販売、その後Web Developer拡張の作者であるChris Pederick本人がBlog上で抗議したところ、いつの間にか製品ページが無くなっていた、という経緯があります。)
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