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2005年03月01日
狭義のWeb標準
前回の「さまざまなWeb標準」では、Webにおいて広く利用され、また標準として認識されているいくつかの技術仕様をご紹介しました。しかしながら、Webサイトの構築にフォーカスした場合、より狭義のWeb標準というものを定義できるかと思います。
つまり具体的には、Webコンテンツのフロントエンド実装においてよく利用されるWeb標準、ということです。ここで言うフロントエンドとは、エンドユーザやソフトウェアがHTTPを介して情報を取得する際のインタフェースを意味します。
「Designing with Web Standards」を著したWebデザイナー・Jeffrey Zeldman氏は、同書のなかでWeb標準の3要素としてWebページの構造(Structure)、見栄え(Presentation)、振る舞い(Behavior)の3つを挙げました。では、狭義のWeb標準をこの3つに分類してみます。
- 構造
- (X)HTML、XML
- 見栄え
- CSS
- 振る舞い
- ECMA Script、DOM
狭義のWeb標準にどのような仕様があり、またそれらがどのように分類されるかをおわかりいただけたでしょうか。ECMA Scriptというのは耳慣れないかもしれませんが、これはかつてのNetscape社のJavaScriptとMicrosoft社のJScriptという2つの仕様をもとに標準化されたスクリプト言語です。