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Web標準Blog

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2008年3月4日

IE8の標準モードが規定の標準モードに変更へ

フロントエンド・エンジニア 矢倉

より標準準拠度の高いモードでレンダリングをIE8で行うには、metaによる指定が必要であると以前お伝えしました(「IE8の新しい標準モードとモードスイッチ」)。しかし先ほど、IEBlogに投稿された「Microsoft's Interoperability Principles and IE8」というエントリにて、IE8はデフォルトで標準モードでのレンダリングを行うよう変更したと発表されました。

IE7の標準モードがIE8の規定の標準モードとなっていたのは、IE7で行われたCSSサポートの向上により、いくつかのWebサイトが「壊れた」ことに起因します。いまあるWebサイトに対し後方互換性を確保するため、これまではIE8の標準モードでレンダリングを行うには、metaの指定により「IE8を意識した文書である」と宣言する必要がありました。

しかしながら、他のWebの実装や、Web標準によるデザインがが徐々に普及しつつある現状を考えると、標準準拠度の低いブラウザを基点にすることは好ましくありません。これに関し、他のブラウザベンダやWeb標準のエバンジェリストから、数多くの批判が寄せられていました。

今回の決定は、「当たり前」であるかもしれません。しかし、Web開発者やデザイナーの意見をきちんと聞き、それを製品に反映させるという姿勢は評価されるべきでしょう。

さて、IE8ではDOMにも変更が及ぶため、IE7で起こった以上にWebサイトが「壊れる」危険性をはらんでいます。これを想定してか、先日のエントリでも紹介したmetaによる指定で、IE7の標準モードでレンダリングを行うことも可能となっているようです。つまり、IE8には引き続き、3つのレンダリングモードが存在するということになります。

なお、エントリにあわせて今回の発表に関するプレスリリースや、相互運用性に関する原則も公開されています。相互運用性の原則ではデータポータビリティへの言及を行うなど、こちらも興味深い資料となっています。