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2006年1月13日

マークアップに関するご質問

フロントエンド・エンジニア 木達

以下の3つのマークアップに関するご質問は、hosoyamaさまがCSS Nite Vol.3に寄せてくださったものです。

  • 1.実際に、HTML4.01からXHTML+CSSへ世の中が移行するリミットと思われる時期はいつくらいまででしょうか?
  • 2.テーブルレイアウトとCSSレイアウト、ハイブリッドレイアウトとありますが、いずれは完全にCSSレイアウトを目指す方がいいのでしょうか。テーブルタグを使用してもOKないわゆる「純粋な表」の定義がいまいちわからず、「これはテーブルでもいいのかな?」と迷うことがあります。
  • 3.フレームは使用しない方がいいと言われていますが、いまだWeb関連雑誌の作例では、フレームを使用した例も少なからず掲載されています。フレームやインラインフレームは、今後どう扱うべきでしょうか。

最初のご質問にあるHTML4.01からXHTML+CSSという表現には、HTMLからXHTMLへの移行と、テーブルレイアウトからCSSレイアウトへの移行という2つの意味が込められているように感じました。

まず、HTML 4.01を採用した文書のすべてが今後XHTMLで記述し直されることは無いでしょう。もちろんXHTMLのほうがより新しい仕様であり、Webページ全体におけるXHTML文書の割合は、今後増えていくだろうと思います。しかし、文書型にHTML 4.01を採用しようとXHTMLを採用しようと、それは文書作成者の自由です。

HTML 4.01に対応したユーザーエージェントが姿を消してしまわない限り、HTML 4.01という仕様へのニーズは無くならないと思います。どの文書型を採用しようと、Web標準準拠の視点において重要なのは、意味的かつ文法的にマークアップが妥当かどうかということです。

また(X)HTMLでもって見栄えをも記述したすべてのWebコンテンツが今後(X)HTML+CSSでもって適切に再構築されることも(残念ながら)無いでしょう。将来、その変換を極めて短時間かつ低コストで実現するソフトウェアが登場すれば、テーブルレイアウトを使用したレガシーなWebコンテンツの大半が、CSSレイアウトに移行するかもしれません。しかしそれでも、完全な移行というのはあり得ないのではないかと思います。

第二のご質問については、いずれは完全にCSSレイアウトを目指すほうが私は良いと思います。なぜなら、そのほうがWeb標準のもたらすメリットを享受できる場合が多いからです。

また「純粋な表」の定義については、table要素でマークアップすることが相応しい情報とは何か、というご質問と解釈しました。表が「行」と「列」を有することからおわかりいただけると思いますが、2次元をもつ情報の表現に用いるのがtable要素です。逆に言えば、共通の2次元を有しない情報群をtable要素でマークアップすることは好ましくないと思います。その好ましくない例の典型が、テーブルレイアウトに用いられるtable要素といえるかもしれません。

最後のご質問については、アクセシビリティやユーザビリティ、あるいはSEO(検索エンジン最適化)の観点から、フレームやインラインフレームを好ましくないとする声は確かに多いと思います。しかしそれはあくまでも一般論であって、個人的には必ずしもそれがすべてのWebコンテンツに当てはまるとは思いません。

仕様のなかで定義されている要素は、その策定プロセスにおいてニーズがあったからこそ盛り込まれたのであり、技術的背景が仕様策定当時と異なる今もなお、特定のコンテキストにおいては有効に機能する場合があると思います。

Webコンテンツのビジネスゴールやユーザーニーズを踏まえた結果として、フレームやインラインフレームの利用が真に適切である場面においては、利用を躊躇する必要は無いのではないでしょうか。

コメント

質問をさせていただきましたhosoyamaです。
質問へのご回答をいただきましてありがとうございます。それも一問ずつこんなに丁寧にご回答いただけて、感激しています。
大変参考になりました。
今後、自分もWeb標準を目指してがんばりたいと思います。

木達様の今後のご活躍を応援させていただきます。
ありがとうございました。

Posted by: hosoyama : 2006年1月16日 02:45

hosoyamaさま、コメントありがとうございます。回答がたいへん遅くなり、申し訳ありませんでした。今後ともWeb標準Blogをよろしくお願いいたします。

Posted by: ミツエーリンクス : 2006年1月16日 14:47

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