Operaのlongdescサポート
2週間前にリリースされたOpera 10ですが、すでに10.10の開発が進んでいるようです。10.10ではOpera Uniteの搭載などが既に発表されています。楽しみですね。
さて、OperaでWeb EvangelistをつとめるHenny Swanが、自身のBlogでOpera 10.10のlongdesc
対応について書かれていたので、ちょっと紹介しようと思います。
longdesc
は、画像の内容を説明する文書(またはその一部)へリンクする属性です。音声ブラウザーやスクリーンリーダーのなかにはlongdesc
を解釈して、付加的な説明があることをユーザーに伝える機能を持っているものもあります。詳しくはアクセシビリティBlogの「支援技術別動作検証報告: 複雑な画像への代替テキストの提案」にある「1.7 longdesc属性」をご覧ください。
これまでOperaではこの属性をサポートしていなかったのですが、WAI-ARIAの実装を進めた結果として、longdesc
もサポートできるようになったとのことです。
支援技術向けの仕組みではありますが、UIも用意されています。Operaでは、画像のコンテキストメニューに“Image Description”という項目が追加されています。選択すると、リンク先の文書(またはアンカー)にジャンプする仕組みになっています。
Firefoxでも画像のプロパティからリンク先のURLを知ることができるのですが、Operaのようにジャンプできる仕組みではありません。また、あまり便利ではないことから、Firefox 3.6ではプロパティを表示する機能が取り除かれ、拡張に移管されるようです。
なお、longdesc
は利用例が少なく、また属性の名前からか値に文字列を入れてしまう誤用が多いこともあり、今後はaria-describedby
の利用が推奨されるようです。