Web Forms 2を統合した新しいHTML5の草案が公開
新しいHTML5の草案が昨日、付属文書とともに公開されました。
- “HTML 5 (W3C Working Draft 12 February 2009)”
- “HTML 5 differences from HTML 4 (W3C Working Draft 12 February 2009)”
前回の草案公開は去年の6月でしたので、8ヶ月ぶりのリリースとなります。数多くの更新が行われていますが、主要な変更点は“HTML 5 differences”の“Changes since 10 June 2008”というセクションにまとめられています。いくつか気になったものを抜粋してみます。
- HTMLのフォームを拡張したWeb Forms 2.0がHTML5に統合されました。
input type=date
やinput type=email
などはOperaで実装されており、入力した内容の検証を行うことができます。また、HTML5への統合にあたり、新たにinput type=color
やinput type=search
なども追加されています。 a
要素がflow content(ブロック要素に近い概念)を囲むことができるように、内容モデルが変更されました。これまではphrase content(インライン要素やテキスト)にとどまっていたことから、大きな変更となります。- 双方向通信のためのWeb Socket APIが追加されました。しかし、プロトコルについてはIETFが、このAPIについては今後Web Applications WGが引き継ぐことになっています。
- 非規範的なレンダリングに関するセクションが追加されました。内容については引き続き作業中ですが、デフォルトスタイルシートのヒントなどもまとめられています。
そのほかについては、“HTML 5 differences”の日本語訳を行いましたので、そちらを読んでいただければと思います。
ブラウザーの実装もすこしずつ始まる中、HTML5は年内のLast Callを目指し引き続き策定されています。