Webにおけるルビのサポート
WHATWG Blogに「(X)HTML 5 will have the only usable implementation of ruby markup」という、HTML 5におけるruby要素のサポートに関する記事が掲載されています(日本語の翻訳もすでに行われています)。
これまでruby要素はXHTMLのモジュールとして定義され、XHTML 1.1で利用可能となっていました。しかし、XHTMLのMIMEタイプをInternet Explorerがサポートしていないこともあり、ルビをWebで使える状況ではありませんでした(皮肉にも、ruby要素はIEの独自実装をベースに企画化された経緯があります)。HTML 5にruby要素を取り込むことにより、text/htmlであるXHTMLやHTMLでもルビの表示が可能となるのです。
しかしながら、ルビをふりがなとして「表示」できるようになるかは別の問題です。要素の表示にはCSSが関わってきます。要素の定義のみでは完全なルビのサポートと言い難いでしょう。
ただ、ルビの表示を制御するためのCSS3 Ruby ModuleというCSSモジュールがあり、すでに勧告候補となっています。うまくゆけばHTML 5が実装されるなかでこのモジュールのサポートも考えられ、ルビの表示がHTML 5の勧告時には行える状況になっているかもしれません。