XHTML2ワーキンググループとXHTMLの動き
前回の記事では新しいHTMLワーキンググループとHTML 5についてお伝えしました。今回は「旧」HTMLワーキンググループであるXHTML2ワーキンググループについて、その目的や動向を解説します。
今年3月の新HTMLワーキンググループ発足時に、それまでXHTMLの策定を行っていた旧HTMLワーキンググループは「XHTML2ワーキンググループ」と改称されました。引き続きXHTML 2.0の策定を活動の中心に据え、関連仕様であるXML Events 2やXFramesの開発を行うとしています。また、XHTML Modularizationを改訂し、これらの新しいモジュールを含めることも検討しているようです。
また、運営体制がHTMLワーキンググループと同じくパブリックなものへと変更されました。これを受けて、以前は参加者のみに閲覧が限定されていた編集者ドラフトが、XHTML Document Development Areaにて一般に公開されています。更新頻度もなかなか高く、今後の活動に期待がもてます。
ワーキンググループは現在、XHTML 2.0関連の仕様よりもXHTMLの拡張モジュールに力を入れているようです。中でも、要素に「役割」を与えるためのRole属性モジュール、そしてXHTML文書からRDFのデータを抽出できるようにするRDFaモジュールについて、メーリングリストで活発な意見交換が行われています。
Role属性はRIAにおけるアクセシビリティの確保に、またRDFaはW3Cが提唱するセマンティックWebへの動きを進めるため、どちらも早期の勧告が待ち望まれている仕様です。これらのモジュールは近いうちに最終草案になるという話もあるので、動きがあり次第取り上げていこうと思っています。
HTML 5の動きに隠れてはいますが、XHTML 2.0やモジュール化XHTML関連の仕様も着実に進んでいます。
コメント
ただいまXHTML 2.0勉強中です
これからも購読させていただきます。